好きだよ!大好きだよ!
B-style Q-jack×Shem [すき]
今日もセムのお店に行く。セムはいつもカウンターにいて、鉛筆をコツコツいわせながら新しい服とかのデザインをしている。セムは独特の書き方をするから、俺はたまに分かんない。たまに俺とかデュエルが着る様な、アーマーとか、ヘッドギアのデザインをしてる時は、俺でも見て分かるんだけど。
「セムー!」
俺が名前を呼ぶと、本当に一瞬だけ、すっごく嬉しそうな顔をする。でも本当に一瞬だから、すぐにしかめっ面 をするから、俺は見逃さない様に名前を呼んですぐはまばたきを我慢するんだ。
「うるさい!他の客に迷惑だろう!」
今日はその一瞬の顔も見れたし(たまに俺は見逃して、凄く悲しくなる)、セムの仕事終ったら、泊まってっていいって言われたから、たくさんセムのコト見るんだ。
セムセム、俺セムがいっぱい好きだよ。エリカとお話しながら閉店まで居座る。最初はね、迷惑だからって一度帰ってたんだけど、ある日セムが、店の中に椅子をいくつか置いたんだ。
「長く商品を眺めたいお客もいるだろうからな」
俺は最初わかんなかった。セムはそうやって分かんないでいる俺を見て、よく溜息を吐く。その時の少し肩を落とす所が好き。だからね、たまに分かってても分かんないフリをするんだ。その時はホントに分かんなかったけどね。
「例えば昼間に来て閉店まで商品を眺めたりしてるお客が、少しでも商品を見やすい空間にしてやろうと言うことだ」
セムって絶対翻訳のヒトが必要だ。だってね、昼間に来て一度帰る俺を、帰したくないって言ってるんだもん。椅子があれば俺もずっとセムとお話したりしてられるし、嬉しかった。
「あんまり長く居座る客にはこの席を勧めるさ。何せ、カウンターに近いから俺の目も行き届くしな」
カウンターの横には四っつの脚の丸い背もたれの無い椅子がある。
そんでね、俺の指定席になった。そのうち、そのとなりにもう一つ、緑色の丸い椅子が置かれた。それはエリカ用だってセムは言ってて、お客がいない時は、三人でカウンターの周りでおしゃべりするんだ。楽しいんだよ。セムのお仕事終って、シャッターを閉めるころ、俺は店の裏の、セムの家の玄関に回り込む。セムは裏口っていうんだけど、もともと家だからこっちが玄関だって俺は思う。
「セム」
入って行って、セムをだっこする。セムってけっこう背が高くて、だっこすると顔がすっごく近くて、いっぱいキスしたくなるんだ。
「先に夕飯だ」
今日はキスする前に頭つんって指で押し返されちった。チェッ。セムは料理も上手。今日はカレーだったんだけど、俺セムのカレーはおかわりする。おしゃべりとか、なんかあんましないで食べるんだけど、カレーの時とかは、俺が美味しいって言うから、セムもにっこりしてそうだろうって自慢すんだ。俺はそう言って自慢するセムが好き。その声が嬉しそうに笑ってるのが好き。大好き。
食べ終ったら俺が食器を洗う番。俺、いっつもセムにゴチソウになってるから、お返しにもなってないんだけど、食器洗いはやることにしてるんだ。その間に、俺の後ろでセムが冷蔵庫から今日のデザ−トを出す。俺は毎週楽しみなんだ、セムが買ってくるデザート。食べてる時のセムって、すっごくやらしくて…エッチな顔するんだ。…俺、セムのエッチな顔も大好き。ちょっと目が涙で一杯になってたりするのも、すっごく可愛くて、きっとこんなセム見るのは俺だけだから、本当はみんなに自慢したいくらい。
今日はシュークリームだった。シューの外側の、ちょっとコゲた匂いが香ばしい…んだと思う。俺はいまだに香ばしいっていうのがよく分かんない。
俺が三つのシュークリームの内、一つをぱくっと食べると、全部は口に入りきらなくて、手に残った半分からクリームがこぼれちゃった。
「ジャック」
叱るような口調。でも目は笑ってる。俺が残ったシュークリームの半分を食べちゃえば、クリームの残った手を、セムがペロペロなめる。そうやって舌が手の平をなめるのが、ちょっと気持ちいい。最初はすごくくすぐったかったんだけど、今はセムのやらしい顔が見れて、気持ちいいから好き。
セムはペロペロし終ると、自分の分のシュ−クリ−ムを食べる。セムは上手だから、クリームを手の上にこぼしたりしない。でも、カスタードクリームが、ちょこっとだけ、口のはしっこに着いてた。
俺がセムの口のはしっこをペロペロする。ん、と口を結んで、セムは俺が止めるのを待ってる。そういうときはすぐに止めちゃうんだ。するとセムはちょっとがっかりしたような顔をする。でも、それってもっとしてっていってる顔だから、俺はもっと見たい。
俺はでも、もっとセムのやらしいトコが見たくなっちゃって、シュークリームをくわえて、セムをこっちに引き寄せた。セムはちょっとびっくりしてる。口にくわえたシュークリームを差し出すみたいに顔を近付けると、セムもシュークリームをくわえた。俺が強く噛むと、ぶちゅっと、音がした。多分セムの口の中にクリームが飛び出した音だと思う。セムは俺をちらっと見て、シュークリームを見る。それから、セムの口がシュークリームに深く入った。今度は俺の口の中にクリームが飛び込んで来たんだけど、セムの方にも飛んじゃって、セムのほっぺたとか鼻とかにクリームがくっついた。
俺はなんかすごくやらしいモノを想像しちゃって、もうガマンできなくて、シュークリームを舌で口に引いて入れて食べちゃって、すぐにセムの顔を舐めた。甘い味と汗の味。でもセムのなら大好きだもん。
「おい、こら、犬…」
苦笑いしながら、顔をペロペロする俺の頭を、セムがなでなでする。嬉しくて尻尾パタパタすると、セムも嬉しそうに尻尾がユラユラする。もう俺なんかとっくにセムのやらしい顔にやられちゃって、耳もしっぽも出ちゃってたのに、セムは俺が顔ペロペロするまで出ないんだ。…きっと、って思う。セムって直接えっちなことしないと、耳とかでないんだ。
「セムー」
でも、そうやってしっぽが出ちゃえば、セムもすごくやらしくなる。ソファの上に二人で重なるみたいに横になると、セムはにっこりっていうか…なんか、うっとり、笑って、俺の耳をさわって遊ぶ。顔にくっ付けたり、ニオイをかいだり、そのあとしっぽをくるくる巻いたり俺のしっぽとからませてみたり…セムは耳としっぽで楽しくすることをよく知ってると思う。
シャツを脱いで、脱がせて、ズボンも脱いじゃって、脱がせちゃって、俺はまだ脱がないけど、セムの下着も取っちゃう。セムの体、毎日腹筋かかさなかったって言ってて、今はあまりしてないって言ってるのにちゃんと割れてる。脚もたくさん歩いてるから、筋肉がかたい。うでも、たくさん物を運ぶから筋肉がある。でも、俺のよりもっとずっと細くて、白い。日本人は黄色人種っていうらしいけど、セムは白人みたいに白いんだ。
「ぁ…ジャック…ッん」
俺がいろいろ思いながらさわってると、それでも気持ちいいみたいだった。そこはうすいなぁと思う胸をなでて、おっぱい無いなぁって乳首にさわってみる。
「ひゃッ…!」
ふだん、あんまりさわんないからビックリしたみたいだった。ゴメンねって言って、もっとさわる。セムはいっぱい声を出しながらソファに爪をたてる。俺もセムも動物になるのに、映画とかの狼男みたいに爪が伸びたりはしないんだ。ちょっとだけ、歯は尖ってるみたいなんだけど。
ちょっとみると、セムのモノはとっくにぬるぬるしながら固くなり始めてる。俺、女の子にはヘタクソって言われてたけど、セムは感じてくれるから、嬉しくなっちゃう。嬉しくて、早くセムと一緒になっちゃいたくて、セムをソファの上でひっくりかえした。
背中が見える。セムって実は背中が少し毛深い。俺はその背中を知ってるのは俺とリリスちゃんだけだと思うと、なんだかちょっと、リリスちゃんにしっと?する。しっとなのかなぁ…リリスちゃんはセムの妹だから、知ってて当たり前だとは思うんだけど、なんかちょっと、俺より先にそれを知ってたリリスちゃんがうらやましくてしょうがない。…でも、ココに顔をくっ付けてさわさわする毛に埋まれるのは俺だけだから、いいんだって、自分で言い聞かせる。
顔をくっ付けてさわさわする。セムはクスクス笑う。うでも足も胸も、あんま毛が無いのに、背中だけちょっと毛深い。さわさわしながら胸とかお腹を手をセムの下に入れてさわる。
「んぁ…は、んん…」
「セム、気持ちいい?」
こういう時、セムのエッチー、とか言ってやりたくなる。しっぽで俺のお尻ずっとさわってるんだもん。…ってことはお尻どころか体中さわってる俺のがエッチなのか。人のこと言えないなー。
そういえばね、これは本当に俺だけの秘密。セムって耳としっぽがある時、背中の毛も豹柄になってるの。薄くて最初は金色になってるだけかと思ったら、ぽちぽち黒くて、終った後は真っ黒だったのを見て、あれは豹柄なんだって。そう気付いたんだ。でも…セムにはナイショ。俺だけのひみつひみつ。今日はそのままの位置でしちゃった。セムは後ろからされる方が好きみたいで、しきり後ろからがいいって誘ってくる。俺はセムのそうやってエッチには素直なトコとか、大好き。
セムはエッチが好き。いつも、もう少し体力があればなって、俺に言う。俺はもっとしたいんだけど、エッチが好きでもたくさんできないセムに合わせてるから、いつも一回。でも、その一回にいっぱいいっぱいやらしい顔して、いっぱいいっぱいやらしい声出して、いっぱいいっぱい時間をかけて楽しめるから、俺はいっしょうけんめい、セムを気持ちよくしてあげるんだ。「あ、ジャッ…もう、ぁ…!」
イっちゃった時の、目を閉じてこらえるみたいな顔も、大好き。
セムは終るとぐったりしちゃう。俺は俺が出したのがセムの中から出てくるのがちょっと恥ずかしいから、ティッシュで押さえてトイレに連れてくんだ。セムは別 にいいって言うんだけど、俺が恥ずかしいから。
「おやすみ、セム」
「ああ。おやすみ、ジャック」二人でせまいベッドで抱き合ってねむる。セムはつかれててすぐねちゃう。俺はセムのねてる顔をじっと見てる。まつげ長いなあって。でも、俺もそうやって考えてる内にねちゃうんだ…
セムセム、俺セムが好きだよ。大好きだよ。
愛してるって俺、言えないけど、大好き。
End
2004/01/17
うぬぉー。
孔雀はコンなにバカじゃないどー!(怒
さておきクジャセムです。
某姉さん(@銀様)の御進言
「孔雀視点のも見てみたいーv」
による小説。
半ば孔雀の独白文。アカンて。
でもちょっと馬鹿になりすぎな感があるので書き直しなり削除なりしたい、な…
ただあんまり頭がよかったりあざとかったり狡かったりする孔雀も嫌なので
これはこれでいいかなぁと。
どうですかね。
て…まずセムが毛深い時点で問題ですか。
でも髪の毛の量が多い人だからそうなってるんじゃないかなぁ…
友達にもいるんですよ、背中だけやたら毛深くてさわさわしてるコ。