*注意*
ここから先、非常に不愉快なお話です。
ぶっちゃけDJキャラが殺人犯したりするような話です。
やおいじゃないです。ぶっちゃけ幼女です。
興味が無い人は回れ右!左でもいいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に読むんですか?
いいんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…我慢出来なかったんだ。

Rotkäppchen …Grim[m] Monster… -Shem>Tsugaru-

 残忍な連続殺人事件の後、街はやや平穏を取り戻していた。未だに捜索は続き、犯人の手がかりは無く、警官共は日々ピリピリとしている。
 しかし住民達の無関心ぶりは既に最高潮を迎え、飽和状態だ。小学生も一人ないし友達と帰って行く姿を見つける。母親達もスーパーの前でお喋りをし、相変わらずサラリーマン達は暗い顔だ。最早普段の光景、私の店もいつも通 りの繁盛ぶりで、客は平均並に来ている。日常、いつも通り、平和というものに象徴される風景が広がり、他愛も無い生活を取り戻してしまっていた。全く単純で同じ繰り返しの日々、何一つ大事など起こらない事が普通 であると言わんばかり。
 誰も気付かないのだ。ここに犯人が居て、今でも時折、少し離れた場所で奇怪な殺人…私にとっての食事が行われていることに。ニュースでは範囲が変わったことで、模倣犯の仕業の見方が強くなっていて、同一犯である可能性は極めて低いと報道があった。私はそれを見たリリスが、少しも安堵していない事に少し安心する。模倣犯と決めつけているかいなかは心を読む事が出来ないのでさっぱりだ。しかし、安心出来ない状況を理解できる子に育ってくれた事が嬉しい。…だが、多くの人間の、全く浅はかなことが残念だ。完全に同一犯の犯行だと言うのに。犯人像すら特定出来ない無能ぶりにむしろ感嘆すらしてしまう。人間以外の存在を認めない頭の堅さが仇となっているのに気付きもしないのだ。大したものだと思わないか?
 「いらっしゃいませ」
 店に、新作はどんなだろうかとワクワクした顔でやってくる客を出迎えた。こうして昼間は平然と店を営んでいる。確かに最初は一瞬戦いたが、一皮剥けたとはいえ自分の本心、内面 、本能であるものを否定出来ない…というよりも、否定などしなかった。それが私の本心であるなら受け入れる他無い。私は自分の本心を受け入れ、その形を受け入れ、行動もそれに従った。即ち、人を喰らうということ。最初の一回はあまりの空腹から行ってしまい、最後には自分のした事に多少は何か恐れのようなモノと懺悔に似た気持ちを持った。それはそうだろう、共食いなど、人間という地球上で最高の知的生物のすることでは無い。だがそれは私の体が欲して止まないものであることは衝動的行動からも明らか、私はその時点で人であることを半分諦めたが、半分では別 の存在になることを喜んでいた。もはや共食いでは無い、これは狩りであり、節食行為である、と。
 「あの」
 客が一つの商品を手に私を見る。サイズだろうか、色だろうか。値段は書いてある。さあ、人間でいる間はちゃんと自分の仕事をしなくては。
 「いらっしゃいませ、どうなさいました?」

 そんな私だが、最近昼間でも心を乱さてれ、不意に自分が夜の姿を取っているような錯覚を起こすことがある。それというのも、一人の少女が問題なのだ。
 週に一度か二度、水曜と金曜のどちらかに、エリカに店を任せ、傾いて眩しい夕日の中、ゲームセンターに足を運ぶ。それはエリカが提案してきた事だし、エリカは店の閉め方も片付けもきちんとこなすので心配せずに任せる事ができる唯一の人材なので私は安心して仲間の元へ向かった。今日も私のデザインした服を着た仲間達がたむろしている、顔なじみの男のゲームセンター。全員とまでは行かなくとも、相当の人数がここをゲームプレイの際の拠点にしていた。もちろん、そういう仲間の中には私服の者もいる。私の服は多少派手だし、あまり街で着るのには適していないのだ。…承知で作っていても、売れる、着てもらえるというのは嬉しいの一言。昔から支持してくれるこのゲームセンターの常連達には感謝している。
 「あ、セム、今晩和」
 「今日は世音に行かなくていいのか?」
 到着した途端、口々に歓迎…悪くないと思う。軽い挨拶の後は嗜む程度にゲームをしたり、時折誰かと勝負をすることもある。最近はちょっとした切っ掛けで少しプレイ回数が増えて、レベルが上がっていく嬉しさや、出来る曲数の増える楽しさを知った。半ば惰性で付き合ってきたゲームが、楽しい物に変わったのは、実はつい先日。仲間といくらか会話を交わし、ゲームの対戦を二、三回して…その内に、問題の少女がやって来た。
 「今晩和!」
 緑色の髪の毛をなびかせて、赤く露出の高い服装でやってくる。今日は上機嫌に靴底の音が軽快だ。
 実は少し眼を逸らす。見ているとすぐにでもむしゃぶりつきたい衝動に駆られるのだ。真横を颯爽と通 る白い腿…それをちらりと横目に見て、それだけで、もう…味を想像し始めている。肌はどうだろうか、もう少しソックスを下げたらどんな踝が見える? つま先はどんな形か…想像を現実にしたくて体が震えそうになるのを、ぐっと抑えた。いけない、多少下半身に血がたまってる様な気がする。この衝動が食欲によるモノなのか性欲によるモノなのかすら、判別 は不可能だ。それほどに、彼女の姿体は私を惑わせ、狂わせ、今にも正体を露見しそうな程の衝動を引き起こす。
  疲れを装い、早めに切り上げて家に帰ることにし、帰りにコンビニで缶のカクテルを買った。発散する訳ではないが落ち着かせるのに酒は丁度良い。…丁度良いはずだったのだが。

 

 深夜もまだ早く、リリスが眠り始めた頃、もしかしたら起こしてしまうかもしれないというリスクを犯してまで、私は夜に身を任せていた。リリスと共に夕飯を取り、テレビを目の端に引っ掛けながら帳簿を付け、次期のデザイン構想をメモする。頭の中は冬物を考えようと懸命だが、心の中はそっぽを向いてしまっている。そんな状況は私にある決断をさせた。

 ゆっくりと常連客であり友人である識のゲームセンターへ向かう。前足に似た手も、犬のそれに似た足も、音を立てずに屋根を渡る。深夜ともなれば街灯よりも高い位 置の屋根に何かが蠢いていようと人間の目には不明瞭にしか見えない。屋上になってる場所では人が居ない事をまず確認し、屋根が途切れれば電線を支える電柱に飛び移り、手頃な足場がなければ壁に爪を立てた。ゆったりと、しかし確実にゲームセンターの屋根に足を下ろす。そこに座り込み、三階建てのビルの最下の階に蟠る匂いを嗅ぎ取れば、少女のものはすぐに見つかった。
 そう、私は彼女の住む学生寮へ乗り込もうとしている。彼女の元へ行って、この良く見える眼と、何もかも明確に嗅ぐ鼻と、いつもより詳細を伝える舌で、彼女の全てを味わいたかった。その欲望は、彼女が初めて私の店に姿を見せた日から堪え難い衝動となって私を襲っている。あまりにも、彼女は可愛らしくて、いい匂いがした。特に腿だ。なんていう白くてつるつるの腿なんだろう、艶さえあるようだったし、手触りだってシルクがサテンか、あの弾力だって弾ける寸前の柘榴か葡萄か…果 実のそれに見える。早く彼女の腿に触れたい。
 しかし私は自己に疑問も持っていた。会って、喰らいたいのだろうか? と。喰らってしまえばそこまでなのに、私は…どうするつもりなのだろうか。それとも、犯したいのか。混乱極まった脳みそは、本能に従えと警鐘を鳴らす。
 行ってみない事にはどうにもならない。そう思えば、とにかく行くしかなかった。

 ずっと匂いを辿る。少女の匂いはゲームセンターからは少し離れた場所にあった。その場所がなんなのかを思い出した途端、私は驚きを隠せなかった。全寮制のマンモス校、それも中学高校大学とエスカレーター式に上がる私立の超名門、金持ちと成績優秀の生徒だけが入る場所だったのだ。こんな場所に通 っているとは…
 しかしそんな事は所詮人間の位付けの為に存在する名前だけの肩書きだ。問題はその人間の本質であり、また精神なのだから。
 匂いを辿り、女子寮の最上階に辿り着いた。女子寮は二つに分かれていて、片方は相部屋だけで構成されているらしい、大きな寮で、もう片方は個室ばかりの部屋だった。津軽の匂いは個室寮へ続く。彼女はその中でも場所のいい、西の角部屋、二階に住んでいた。

 窓の外、プライバシーを守る為の広葉樹の小さな林の中、その一本に登って、彼女の部屋を覗き込む。まったく、どうしてこういう樹木が逆にプライバシーを危険に晒す可能性がある事を考えないのだろうか。これならいっそ、景観だのなんだのを気にするより、ネットや曇り硝子、マジックミラーでも窓にはめ込めばいいだろうに。
  夜の二時、津軽は眠っている様に見えた。ベッドサイドの読書灯はついているが、本を読んだまま眠ってしまったのだろう、そこにぺったりと顔を付けてすやすやと眠っている様は、まるで王子様を待ち焦がれているお姫様だ。だが残念な事に、お姫様の前には王子よりも先に悪い魔物が現れるのが定説、しかも彼女の王子様はここには現れないだろう。彼はきっと、彼女の身に何が起こっているかも気付くまい。
 夏の夜、窓は開け放たれていた。人間らしい愚かさに安堵する。窓を割るよりは、開けた方がいいに決まっているのだ。音がしない様に横に引いて、網戸も開けてしまう。多少は擦れる音がするのだが、津軽の寝息は規則的なまま続いていた。
 ゆっくりと中へ踏み込む。獣毛と肉球の皮膚は音を立てない事にかけては天下一品だった。フローリングを踏み、一歩、一歩、一歩で、ベッドの横へ辿り着いた。あまり意識していなかったが、私の身体は普段よりも大きくなっているらしい。彼女の髪に触ろうとした手は、あまりに大きく、手の平を目一杯に広げれば、彼女の頭を包み込めそうだった。
 それはせずに、そっと口吻を彼女の頬へ近付ける。そして、眠る主人に朝一番の奉仕をする犬のごとく、その柔らかく白い、まるで甘いゼリーの様に誘惑する頬を舐めた。舌はざらつき、ぞろり、という感触は私にも伝わる。一度目では起きない、ん、と声が、結ばれた唇から漏れた。二度、今度は顔を背けようとしたので、手で方向が変わらない様に抑える。三度、ついに彼女はうっすらと目を開いた。
 驚愕が彼女を支配した様に見える。口が開き、悲鳴を上げる前に手の平で塞いだ。少し零れた悲鳴も、扉の外へ響く前に消える。長い獣毛は悲鳴を飲み込んでしまうのだ。まるで冬場、マフラーの中で喋ると声がこもる、あんな感じに。
 「静かに」
 語りかければ無駄に抵抗はしなかった。恐ろしく頭の良い子だ、抵抗するよりは相手の提示する条件を、と知っているのだろう。即座に殺されなかった場合は身代金目的の犯罪である事を理解している。
 「俺は君を殺す気は無いが、君が無闇に騒ぎ、抵抗するなら殺す事も辞さない」
 自分の声がどんな風に聞こえているかは分からないが、耳元に小さな声で囁けば、震えながら小さく頷いた。いい、余裕の顔で大人顔負けの正論を掲げる彼女の、恐怖に戦いて震え、青ざめる姿は最高だ。それでいて、死ななかった、殺されなかった事に対する安堵もあるようで、手は何かを探して動いている。無論、ベッドの上には何も無い。頭の下に本が一冊。あとは携帯電話さえ学習机の上だ。
 「俺が誰だか、ニュースを見ていれば分かるだろう?」
 津軽は私の言葉に何度も頷いた。涙を零しながら、私の姿をよく確認しようと目を開く。心も強い。なんていう子だろうか。まるで現代の腑抜けの糞餓鬼とは違う。
 「だが俺は君を殺す為に来たんじゃない。 …その脚に惹かれて来たんだ」
 そろりと腿を撫でると、痙攣する様にびくびくと震える。ああ、こんな津軽はきっと他の誰もが見た事が無いに違い無い。
 「見ての通り、俺の手は大きく、爪が生えてる。 君の寝巻きを切ってしまうだろう」
 手の平を目の前に掲げて見せる。どう映る、私の姿は。津軽は落ち着いて来たのか、呼吸は荒いが徐々に震えを抑えさせていた。涙も、止まる。
 「だから、寝巻きを脱いでくれ。 言う事を聞いている内は殺さない」
 叫ぶなよ、と念押ししてから手を外すと、はぁっと、大きく息をした。
 彼女は一度ごし、と手で涙に濡れて赤い目を擦り、それからまだ震えている指で、横たわったまま寝巻きの半ズボンを下ろし始めた。
 露になる、待ち焦がれた腿。白い、弾けそうな瑞々しさをした肌、すぐにかぶりつきたくなる。ああ、ああ、と自分の脳の奥が鳴き出した。酷いものだ、片や食らい付けと命じ、片やそれは違うという。目の前の御馳走の扱いに困り、脳内で私は右往左往だ。脱ぎ終った半ズボンを左足首に引っ掛けたまま、彼女は私の次の行動を涙目でじっと見ている。どうするのか、と、思われている事だろう。
 ついに葛藤の先に、私は彼女の腿を舐めた。

 至福だった。他にどう言えば良いか分からない程の悦楽だった。
 舌が吸い付いて離れないような錯覚すら起こしてしまう、もうずっと、そこを舐めていられればそれだけでいい、そんな気持ちが沸き起こる。その反面 で…今すぐに食いちぎってしまいたい欲求もあった。ここを噛み千切って口の中に入れたらどんな味がするだろう、咀嚼したらどんなに素晴らしく味を広げ、どんなに素晴らしい舌触りとなるだろう! 血の一滴も逃してなるものか、全てが欲しい…
 しかしそこで私の意識は立ち戻るのだ、食ってしまえばそれまで、もうこの感触にすらありつけないのだと。 それ以外にも弊害は多い。常連が居なくなれば周辺はざわつくだろうし、捜査も私の店に来る可能性がある。様々な状況への対応をいちいち考えなければならなくなるよりは、このままこの腿の味に溺れている方が…いいに決まってる。妥協をする辺りに、自分の人間性やなんやらを感じて空しくもなるが、食ってしまうのに惜しいのは事実なのでそれにきめた。
 それにしたって最高だ、こんなに私を離さない感触も、匂いも、全部。舌を這わせて、膝も、脹ら脛も、臑も、足首、足の甲もしっかり味わう。どこもかしこも、若く、張りのある肌に包まれていい匂いがする。なんて気持ちが良い匂いだろう、なんて素晴らしい体温なんだ。今だけ、私がここから帰るまでは、これらは全て私だけのもの、私だけが味わえる。
 足の裏を舐めると、向こうの方でくす、と笑う声がした。津軽が、いつの間にか少しだけ笑っていたのだ。
 「あ…ごめん、なさい」
 口元に手をやって、戦いてまた震える。
 「…くすぐったかった?」
 聞けば、はい、と小さな声。少しだけ空気が和んだ気がした。からかうように爪先を口に含めば、また笑い声がする。しゃぶって、ちゅ、と音がする様に吸ってみれば、津軽はまた堪え切れなかったようで、小さく笑った。足の裏と指を何度か往復していると、その度に笑い声がする。なんていう可愛い笑い声だろう、まるで愛撫にむずかるような…。そんな事を考えると、多少下半身が痺れるような気がした。おっと、今は全裸だからちょっと危ないか。しかしそれが分かる程に欲を膨らせない様だったので、続ける。これがいつか、本当にこの少女を犯したい衝動となってしまうのかもしれないが…。

 いくらかそんな時間を堪能し、彼女の身体を解放した。時計を見れば三十分程も彼女の身体を堪能した事になるが、そろそろ帰らなければならない。彼女の負担になるのは嫌だし、私も朝までに寝室に帰りたい。
 身体が離れると、津軽は本の少し安心した様だった。長く溜め息を吐き、上半身を起こす。
 「また来る…来週も、金曜の夜中に窓の鍵を開けておくんだ」
 それ以上言わなくても、彼女にはそこに含まれた脅しが通じていた。瞬間の安堵もつかの間、彼女は俯いて、もう声も出さなかった。…賢い事が悲劇を生む典型なのかもしれないな。まあ、私にはどうでもいい、どちらかといえば、その恐怖が、先読みが、私の行動を助けるのだ。
 窓から出て、また来た道を戻る。天敵のいない私は道を変える必要が無いから、同じ道でも大丈夫だ。途中、この街に住む他の人なざらるものに会った。お互い挨拶を交わす。皆己の快楽に溺れ楽しんでいる、そういう仲間だから。そうしていながら、朝までには自分の部屋に帰るのだ。そして、人間の世界に溶け込み、何事も無かった様に生きていく。さあ、明日も仕事は山盛りだ。

 

 またゲームセンターに行く。いつもと変わらない様子の彼女が来る。
 もう、急に夜の姿になるような錯覚は起こさなかった。また金曜日には彼女の部屋に行く。そこで彼女の脚を堪能できるんだ。
 待切れない気持ちで、私は毎週金曜日をただ、心待ちにしているのだった。

 

 

Rotkäppchen Ende

2005/10/12

いやー…やらないつもりでやっちゃった…セムツガ萌えでス。まずいでス。犯罪!
だのに非常に良い反応頂けていて嬉しい限り。
とりあえず…セムへの愛情歪みっぱなしなんで…
す、すみませんすみません…痛いのは承知なんで…!