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買書記
書物の帝国
「最終都市」

2000年11月の買書記


 「書物の帝国」リンクフリーです。リンク許可等は要りません。

 bk1「素晴らしい新世界 〜或いはSFと戯れる日々〜」というまだ手に入るSF本についてのコラムを書かせていただきました。第二回目の「レイ・ブラッドベリとハロウィーン」もアップロードされました。ハロウィーン前にぜひブラッドベリの世界を垣間見ていただけると嬉しいです。興味のある方はぜひ、ご一読を。ご意見ご感想をお待ちしております。

 復刊ドットコムに「夢の国のリトル・ニモ」の復刊をリクエスト。ご協力お願い致します。

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2000/11/01 (水)

ジェームズ・サーバー他『12人の指名打者』(文春文庫)

 mutさんが超お勧めということで読んでみた。これが大当たり。野球版異色短編作家小説集といったところでしょうか。

 一番面白かったのは、酒場でたまたま出会った小人にプロ契約させ、一打逆転の場面で代打にするという破天荒なサーバー「消えたピンチ・ヒッター」。あとは堅物のアンパイアが恋人のためにしたことを物語にした「アンパイアの叛乱」、不思議な双子の選手の謎を語るノリスの「双生児の秘密」とか、心あたたまる父子のやりとりがいいオハラの「大いなる日」、カーブにこだわりを持ったピッチャーのお話「夢のカーヴ」などなど、全部書きたいんですがどれもあまりはずれがありません。

 編訳者のセンスがきらりと光ったアンソロジーでした。現在入手困難なのが残念。


2000/11/02 (木)

鈴木清剛『ラジオ デイズ』(河出文庫)

 村上春樹テイストの話。小学校時代の(嫌いだった)友達がある日突然やってきて、主人公の部屋に1週間泊めるという話。気だるい日常生活と他愛もないやりとりがなんとなく青春のほろ苦さを思い出させるそんな小説。一抹に残るこの悲しさは一体なんだろうか?鈴木清剛のありのままの感情がそのまま読者にストレートに伝わってくる感じがした。

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2000/11/03 (金)

神保町でカレーを食べる

 mutさん、ヒラノさん、u-kiさん、おおたさんとカレーを食する。時間前に到着したので、RBワンダーをチェックする。しかしRBワンダーも値づけが強気になってしまい、買うものがない。ここでは2冊だけ購入。1冊はたぶん現役本なんだけれども、持っていなかったため。するとそこにu-kiさんが登場。u-kiさんはRBワンダーで本を売っていた。u-kiさんと値段が高くなったことを確認して出てくる(とほほ)。

 遅れてきたヒラノさんによればmutさん、おおたさんは遅刻とのことで、先にカレーを食する。「エチオピア」なるカレー店でボリュームのあるカレーだった。そんなに辛くはなかった。食べ終えた頃にmutさんがいわいさんを連れて登場。偶然お会いしたという。(ヒラノさんは郵便局を探しに先にさっさと出ていってしまった。)それから5分ほどしておおたさんが来たので、u-kiさんと共に席を立つ。それから古書会館で古本の即売会なるものを初めて見学。黒い本がたくさんあって、ちょっと異様な雰囲気である。黒っぽい本の詰まったダンボールを真剣にチェックされているご老人とか、なんとも形容しがたい場であった。ここでは安かった本を3冊ほど買う。ヒラノさんもいたので、u-kiさんと一緒に草古堂へと向かう。

 草古堂では1冊だけ購入。それからmutさんたちとカスミ書房で合流。カスミ書房ではu-kiさんのみがサンリオSF文庫等を購入。ヒラノさんに煽られて買ってしまったらしい(笑)。店内で「うう、たかーい」という感じで皆しゃべっているので店の人は戸惑っていたのではないかと。やめましょう(笑)。カスミ書房は高いので有名なのは先週風野ドクターと確認したばかりだったので、一人離れて縮こまっていました。用事のあるいわいさんとおおたさんと別れ、一同は喫茶店へ。お茶のあと、羊頭書房&三省堂をチェック。u-kiさんはなぜかロン・ハバードを揃えていた(笑)。体調の悪いというu-kiさんと別れ、mutさんが見つけたという謎の古本屋へと向かうべく渋谷へ。

 この古本屋さん、確かに品揃えが変で、思わず何冊か購入してしまいました。今日一番のお買い物がここでした。式貴士の未文庫ハードカバーが嬉しい。で買った本は以下の通り。

お買い物

2000/11/04 (土)

ブックオフ武蔵小山パルム店

 武蔵小山に新しく出来たブックオフを見に行く。規模はあまり大きくないが、客の開店率はよさそうである。買うものは特になし。しかしその後、古本屋を発見。均一棚で探究本を見つけることができ、ラッキー。その後西五反田のブックオフをチェックして帰宅。今読んでいるのはヒラノさんも読み終えたというマイクル・コニイ『ハローサマー、グットバイ』(サンリオSF文庫)。ソ連風の世界を舞台にした恋愛SF。むちゃくちゃ甘ったるい感じがなんとも言えず恥ずかしい。今220ページくらい。『フェノミナ』はずいぶん昔に見て、めちゃくちゃ恐かった記憶のある映画だったので、思わず買ってしまったのだ。

お買い物

2000/11/05 (日)

マイクル・コニイ『ハローサマー、グットバイ』(サンリオSF文庫)

 自由が丘の文生堂にて2年前に1500円で購入して以来、読むきっかけを失って積読になっていたのだった。ヒラノさんの感想文、u-kiさんの感想文、そしてkashibaさんのプッシュにより読み始める。当初、むちゃくちゃ甘ったるいストーリー展開だったので、読んでいるうちに週刊少年マガジンのボーイズ・ビーなる漫画が脳裏にフラッシュバックして悶絶するも、ラストに近づくにつれ、緊迫感が高まり、ラストの2ページで撃沈。こんなSFをオレは読みたかったんだ!と思わず叫んでしまいました。

 主人公ドローヴは思春期真っ盛りの特権階級の役人の息子。彼は両親とともにパラークシの街にバカンスに出かける。パラークシは漁業の街で、父親はそこの缶詰工場に関する仕事をしていたのだ。ドローヴは一目惚れしていた少女ブラウンアイズと再会し、お互いの愛を徐々にはぐくむ。そんな中、現地で知り合った仲間のスクゥイント少年が行方不明になってしまう。戦時体制の管理下におかれてたパラークシの街に不穏な動きが起こる。少年の捜索に人員は割けないという支配階級の役人たちの態度に、少年の父親ストロングアームを中心に不満の声が高まったのだ。そんな不穏な空気の中、ドローヴは二つの階級の狭間で苦闘するのだが……。

 筋だけ読むと、ジョージ・オーヴェル『1984年』(ハヤカワ文庫NV)みたいな話なんですけど、違います。読まれた皆さんの殆どが書かれていますが、最後の一文で明かになる驚愕の事実。途中に張られた伏線がこの一言ですべてリンクされます。この感覚は実に鮮やかで、見事としかいいようがありません。あと恋愛小説としてもやりとりが生々しくて、恥ずかしいです。高校時代に読むことを強くオススメしたい1冊だったりします。

 割とレアな本なので入手が困難なのが残念。ここ数年読んだSFの中でもベスト5に入る傑作だと思います。古本屋で3000円以内だったら即買いでしょう。


2000/11/07 (火)

過去の書評

 今年は本当に国内外を問わずアンソロジーがたくさん出た年だった。あと新文庫創刊ラッシュで、SF・ホラー・ファンタジーのジャンルは読むのに困るくらいたくさん本が出たと思う。このことは前から知人とも話していたのだが、刊行点数が多いとフォローアップができないので、アンカーとなるような書評が重要となってくる。新刊書はダ・ヴィンチや本の雑誌、SFM等の雑誌で多少遅れても書評が載るのでアンテナを張ることはできる。どんな形でもいいからWEBがなかった時代の書評のデータベース化が進行して欲しいと思う。なぜなら刊行年数が経ってしまった本をWEBエンジンで検索しても、他の人の感想文や書評があまり読めないという現状がある。

 例外的に一部の方が過去の書評をWEB上で公開されているが、まだまだ数が少ない。かといって、当時の雑誌等を集めたり調べたりすることはかなりの労力を必要とする。WEB上で手軽にまとまった形で、過去の書評が読める場所は今の所少ない。新刊だけではなく、過去に出た作品をもっと紹介するサイトが増えて欲しいと願う今日この頃。

ndiary導入

 知人のアドバイスにより、ようやく導入。とても便利なり。

お買い物

 河出文庫のアンソロジーをようやく買う。カバーが無気味だ。あとブックオフとかで買った本。西五反田のブックオフは外国作家ハードカバー100円均一の棚に割と珍しい本や読みたいと思っていた本が入荷するので嬉しい。白水社の2冊は岸本佐知子訳だったので買った。


2000/11/09 (木)

ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』(国書刊行会)

 文学の冒険シリーズの第44回配本。訳者は若島正。何となく先週くらいから読んでいて、漸く読了。むちゃくちゃ面白い!テイスト的にはスチームパンクのアラビア版。入れ子の構造が入り組んでいて、現実と夢がぐちゃぐちゃになってくる感覚にぞくりときました。混沌としたカイロの街は魑魅魍魎たちが徘徊する悪夢なような状況だ。ヨルという語り手が語るこの物語には、謎に包まれた娼婦、「猫の王」なる妖しげなマッドサイエンティスト系魔術師、癩病病みの騎士や体が半分しかない魔人等々がそれぞれ勝手気ままに物語中を闊歩する。主人公バニアンはイギリス人。巡礼団の一員として、そしてスパイとしてカイロの地を訪れた彼の身に起こったのは、<アラビアの悪夢>と呼ばれる謎の病気だ。その病気を治癒すべく、彼は各地を放浪するのだが……。

 あらすじなんて無いも等しい物語で、語り手ヨルの語りに身を任せて気だるい気分で読むのが一番でしょう。そんな気分で読んでいるうちに、本の中で語られていた物語が頭の中でリフレインしてきます。この夢にまで出てきてしまう魅力的な世界は、この物語でしか味わえないことでしょう。ブレイロックの『ホムンクルス』(ハヤカワ文庫FT)に似た感じのファンタジー小説といえましょう。訳文もとても読みやすく、幻想文学が好きな人には強くお勧めしたい1冊。

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お買い物

 古書ディックさんから本が届く。ここはメールで在庫状況を知らせてくれないので、ちょっと不安だったが無事に購入ができた。ドイルの本は一応「最終都市」に登録している本だったため、購入。


2000/11/10 (金)

安田ママさんの日記と有里さんの日記を読んで思ったこと(修正版)

 本を探すコストは高いと思います。>安田ママさん。本の情報を入手して、実際に書店にいって探し、入手することは意外と大変なことだとぼくは思います。時間に余裕のある人たちならばともかく、時間に余裕のない人たちが手間隙というコストをかけて本を探すかといえば探さないでしょう。安田ママさんの「絶版本や品切れ本って、ないないと言っても、努力すれば案外入手できるじゃん?」というのは当然だと思ったほうがいいでしょう。ただ世間一般の人たちはリアルの古本屋を回ったり、図書館で取り寄せしたりなんてよほどのことが無い限りやらないでしょうね。読書系コミュニティの人たちは気軽に本を貸してくれたり、譲ってくれたりするので、特殊といえば特殊なんですけどね。

 「あの名作SFが絶版とはどういうことだ!」と「SF者オフ」で叫んだ理由とは何か?あの当時、海外SF文庫については『SFハンドブック』に掲載されていたオススメ本が軒並み品切れで読めない状態にありました。SF初心者だったぼくはいちいち手間隙をかけて本を探して読まねばならず、そんな状態に不満がありました。読み終わった後で、他の人にオススメしようにもオススメできないという状況に愕然としていたわけです。では、そういう本は図書館で読めばいいじゃん?という声もありますが、本当にレアな本などは日時や場所を決めて読まなければならないという不便さがあります。あと人間所有欲もありますし、これを持ち出すと際限がないのでパス。読もうという熱意さえあれば、安田ママさんのおっしゃるようにいくらでもあるということですね。

 人の価値観はそれぞれなので、あまり高すぎる本を薦めることができないというのは残念で、東京創元社さんのように年1回ぐらい復刊フェアをしてくれるというのが理想なわけです。個人的な我侭で書いてしまったので、書店の現状等を念頭に入れていない書き方になってしまいすみませんでした。>安田ママさん。

 結局のところ、努力しない奴は「本当にその本を探しているですー」と云うな!ってこと。
 
 オンライン書店のいいところは検索エンジンのように利用できることにあります。何となくキーワードを打ち込んだら、欲しい本が買えるという利便性。これはありがたいです。幸いぼくは都内にいるので、大型書店に恵まれているという点もあってオンライン書店をあまり利用していないですが(涙)、有里さんのように近所に大手書店がない場合には非常に便利な存在であるといえるでしょう。あくまでも日記で書いているのは自分の我侭なので(すべての本にあてはめたら不可能。)、聞き流しちゃってくださいな。

ブックファースト渋谷店

 大学の授業後に、フレームがやや曲がってしまったメガネを直しに渋谷に行く。耳の後ろがずれて気持ち悪かったので、直してもらってほっと一安心。渋谷に来たついでに、渋谷古書センターとブックファースト渋谷店に寄って、お買い物。

お買い物&交換本

 くりさんから本が届いていた。ありがとうございます。角川ウェストレイクの厳しいところだったので嬉しい。創元KEYライブラリーのオールディスの本は最近品切れといううわさを聞いたため、押さえておく。ハヤカワミステリ文庫でまたまた復刊本が!それから本格的にRubyを勉強しようと思い、Ruby本を購入してしまう。嗚呼……。


2000/11/11 (土)

需給バランス(修正後)

 安田ママさんの日記を読んでいての感想でした。なので、「読みたいときに、読みたい本を、すぐに適正な価格で手に入れられること」>by有里さん(11月10日の日記)。もちろんそれがベスト、理想なのはわかってます。という部分からのぼくが感じたことだと思ってください。ここからの議論は独立しているように読めたので。テクストの解釈の間違えがあればご指摘ください。

 お忙しいところ、ご返答ありがとうございます。>安田ママさん。「出版社ってのはあくまでビジネスであって、慈善事業ではありません。」10日の日記は消費者側に立った一方的なぼくの我侭な意見なので、供給者側の出版社の視点がすっぽりと抜けてしまっています。なのでフェアではありませんね。大変失礼しました。>安田ママさん。すべての人が求めている本を揃えている本屋さんなんて現実的には不可能なわけで、新刊書店で置けなかった本や絶版本を古本屋が補完しているというシステムが成り立っている現状を受け入れなければいけないのでしょうね。

 結局需給バランスの問題になってきて、ある部数まで売れてしまえばその本の役割は終わったとすればいいということでしょうね。名作といわれる所以は、それがかなり長いスパンで続くことなんでしょうね。

 高瀬彼方さんの件について、フェア自身はあくまでも本を取るきっかけになればいいわけなんで、とりあえず成功したといえるのではないかと思います。ただ有里さんのご指摘の「売れなかったらどうこうという点よりも、期間を限定して購買意欲を煽ってしまった点にあるようです。」という点で、高瀬さん個人を心配してしまった人たちが買ったんではないかとやや不安が。

 本をとった読者が感想文を挙げたり、掲示板、ML等でその本の話題を広げて行くことが今回の最大の目的だといえるでしょう。さらなる売上を期待するのであれば、ウェブ上でその本が継続的に話題に上がることにあるわけです。そうすれば新しく読書系ウェブを見た人たちが、検索エンジン等で調べた結果「おっ、この本は色々なページで取り上げられているぞ。試しに買って読んでみるか。」と思わせることが重要なのではないでしょうか。ファンは、多くの人たちに自分が面白かったと思った本を読んでもらいたいと思っているわけで、その手段としてオンライン書店の企画に乗った形で波及させるのは悪くないことだとぼくは思いますけれども。フェアが終わった後に、コンスタントに本が買えるというのはそのことをサポートする行為でもあるわけです。

 ヒラノさんの日記より。「感じとしてはブックファーストの棚みたいなイメージでしょうね。うーん、じゃあ、ブックファーストの棚が気に入らない人はどうするのよ、と思ったり。つーか、全然根本的な解決にならないというか、話がずれているだけのような気が。」

 常に一定のストックがある大型書店の棚のような状態にあるということを言いたかったんです。特定の書店を例に挙げたのがいけませんでした。すみません。>ヒラノさん。ぼくにとってこの書店はアクセスが便利で、本棚の構成、ストック、商品のバラエティをとっても、自分がこうであって欲しいという品揃えに近いわけです。言いかえれば自分にとっての理想の本棚であると言いたかったんですよ。コンスタントに買いたい本があるというのは幸せなことだと思うんですけど、ダメ?ということで、あの一言は個人的我侭ということで、ご理解いただければ幸い。

書評を集めること

 そりゃー、利便性でしょう。>青木さん。ウェブの便利なところはリンクを張って参照できるようにすることでしょう。読書共同体のような試みにぼくが賛同している理由は、効率性と利便性です。自分がある本を読み終えたときに、このサイトにアクセスすれば感想が読めるというのはとても便利だと思います。やりたいようにやっているのであれば、リンクされるのは別に構わないことではないかと思うのですが?そうすることで、より多くの人が楽しめると思いますけれども。

 青木さんのいう「企業主体」で「Webの無償の書評をリンクもしくは集めて商売にする」というあたりですね。レビューjapanとか、書評comとか、バックボーンが判らないし。というご意見には同感。企業がただで商売をやろうというのは虫がよすぎるのではないかと思うわけです。個人ベースで自分の考えをまとめて、公開することは好きで行っていることなので別にいいわけです。

 商用サイトで本格的に個人ベースのウェブ書評を利用しようと思うのであれば、ポイント制度等のしくみ(オンライン書店における書評についてのサイトウマサトクさんのご意見に共感。)を作るなりしないとダメだと思います。実際bk1等ポイント制度を導入しているので、少なくともやる気は起こさせるシステムであるとは思います。今の所文章の推敲があまりうまくいっていないので登録していませんが、オンラインショップを利用するのであれば使わない手はないでしょう。

 あと、もう一点。とりあえず勝手にリンクされる分には自分のサイトが検索に引っかかりやすくなるので、利用しない手はないと思います。くどいようですが「登録しにこい」というケースでは、何らかの対価が支払われるインセンティブスキームを作っておかないと書評を登録しようという気を読者に起こさせないでしょうね。

お買い物 

 Yahoo!オークションで落札した本と西五反田のブックオフと新刊書店で買った本は以下の通り。


2000/11/12 (日)

パニックの多い1日

 朝寝坊。というのも、ここのシステムについて多少父上とお話をしていたため。

 今まで愛用していたランプの蛍光灯が切れてしまい、仕方が無いので近所の電気屋に。自転車に乗って移動しようとした矢先、自転車がパンク。つい先日パンクを修理したばかりで安心していたのだが、よく見るとタイヤがボロボロ。電気屋を求めて中目黒方面に移動中だったため、自転車修理に出す。時間つぶしにブックオフ中目黒店へ。

ブックオフ中目黒店

 妙に慌しかった。というのも、11月18日に都内最大といわれている原宿店のオープンのためにノベルズ類を原宿店に送ろうとしていたところだったからだ。バイト君たちはチーフらしき人に怒鳴られていた。結構スパルタ入っていてびっくりしたのだった。先週、かしばさんが襲来したので荒地になってしまったと思っていたら、買うものがあった(笑)。個人的にはまったく縁のなかったテリー・プラチェットの<遠い星からきたノーム>シリーズが1冊だけ入手できたのが嬉しい。1巻と3巻を求む!

オンライン古書店

 利用していると店それぞれに特徴があって面白い。丁寧さ、迅速さ、価格、本の状態のどれをとっても素晴らしいのは今の所、古本じざい屋さん。ここは70円の郵便振替の代金を負担してくれる古書店でもある。第2位は上田文庫さんとジグゾーハウスさん。前者は日本人作家が充実しているのが嬉しい。後者は量もあるし、迅速だから。事前の連絡なしに本が届く古書ディックは不安があるも、届いた本は美本が多いので嬉しい。消費税をとらないのは嬉しい。これから利用しようと思っているのは古書さりい。送料無料キャンペーンとのことで、本を注文してみた。メールの応対も丁寧で、今後も末永く付き合えるオンライン古本屋の一つになってほしいと思う。

北尾トロ『銀座八丁目探偵社 本好きにささげるこだわり調査録』(メディアファクトリー)

 雑誌ダ・ヴィンチで連載されていた北尾トロ氏の本にまつわる最新エッセイ集。岡崎武志氏のように本自体にこだわるのではなくて、瑣末な部分にこだわるところが廃本研究家の北尾トロ氏らしくていい。例えば駅のゴミ箱での雑誌および電車棚のリサイクルシステムについて、実験を兼ねた考察を加えているのは彼らがはじめてなのではないだろうか。雑誌に関してのリサイクルシステムは、様々な人たちの手に渡るという意味で実によく出来ている。最近このリサイクルシステムも100円での雑誌販売にとって代わられてしまっているが、雑誌のリサイクルシステムが無意識のうちに出来あがってしまったことは驚愕に値する。この手の話ではちり紙交換の話もトピックとして取り上げられている。

 そのほかにも新刊書店での衝動買いが生じる理由とか、本の収納の話(喜国さんがアドバイスされている)とかが面白い。特に自分で本棚を作るというところは将来考えたいと思っていたので、機会があったらノウハウを学んでみたい。オンライン古書店の話は『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』にまとめられているので、そちらを読んだほうがいいかも。ダ・ヴィンチの連載がまとめられて読みやすくなったのが売り。色々なテーマを求めて調査するという熱意は買うのだが、本の後半部分が前半のように瑣末な話に焦点が置かれていないのが残念。

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お買い物

 結局、ブックオフ中目黒店でお買い物。mutさんやおおたさんたちとは雲泥の差の収穫だっただろうなぁ。クイーンを購入した理由はミステリ界の鉄人の一人、謎宮会の葉山響さんの日記(似非乱読派感想文日記は必読!)を参照して平井呈一氏の訳だと知ったため。


2000/11/13 (月)

シンクロニティ

 愛用の腕時計の故障、自転車のパンク、愛用の電気スタンドの故障と続き、あまりの連続的な故障状態に唖然とする。故障した商品の修理には時間がかかりそうでややブルーである。次は何が壊れるのか戦々恐々である。

お買い物

 修理品を出すついでに、新刊書店にて本を購入してしまう。七北氏のアンソロジーは官能小説のタイトルみたいで購入するのが恥ずかしかった。ハーバードの<ジャンプドアシリーズ>の表紙絵が加藤&後藤コンビになっていてびっくり。個人的には加藤直之絵の方がいいなぁ。


2000/11/15 (水)

リベンジ

 決意を固める。やっぱり英語のボキャブラリィを増やさないとダメなことを痛感した1日だった。

残念

 樫葉さんのところのオフは即締めきり……。うーんむちゃくちゃ残念なことであるよ。

お買い物

 会場が渋谷だったので、青山通りからてくてく歩いて渋谷駅に。そのまま目黒で下車して、金華堂をチェック。翻訳家山岸真さんがモデルになっているという篠田節子『百年の恋』が出ていたので買ってしまう、嗚呼。家に帰るとYahoo!オークションで落札した本、えんじさんから戴いた本(ありがとうございました!)、古書さりいさんから註文した本が届く。

 


2000/11/16 (木)

大反省

 Yahoo!オークションで持っている本を持っていないと勘違いして落札してしまいました。出品者の方にお詫びのメールを出して、落札を取り消していただく形でお願いしましたが……。大変申し訳無く思っております。今回のようなミスは初めてなので、出品者の方に大変ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

篠田節子『百年の恋』(朝日新聞社)

 読了。翻訳家の山岸真さんからも色々と伺っていただけに、興味深く読み終えることができた。テンポ・ノリは『女たちのジハード』(集英社文庫)をトーンダウンした感じ。高学歴・高収入・ナイスバディ・美人というエリート女性銀行員大林梨香子と恋に落ちて結婚したフリーライターの岸田真一の苦闘を描いたスラップスティックな物語。

 女と男の立場が逆転してしまったところがこの物語のツボで、なんか周りにこんな女性がいそうなので恐い。一時期サボテン女なる言葉が流行していたが、仕事にハマってしまった女性というのはなんとも云えず嫌なものがある。家事を分担しない男性に対する皮肉も込められているみたいだ。能力差による分業をすることには大賛成。梨香子がかなりエクセントリックな女性(つーかわがまま)で、人のいい真一が苦闘するのはなんとも言えず痛々しい。とはいえ真一もやることはしているのだから、もっと声高に自己主張をすべきであると思ったのだった。青山智樹氏による育児日記はご本人の苦労のほどが伺えて、すごくリアリティに溢れている。とはいえこの部分が後に重要な意味をもってくることが明かになり、結構あっと驚く。そう、この話は自分を卑下していたと思われる男が成長するお話でもあったのだ。流石、篠田節子さんである。

 篠田節子さんの文章はノリにのっていい感じだった。読んでいるときに山岸真さんの姿が真一にダブってしまったのはぼくだけでないだろう。

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大学生協にて

 巽先生を見かける。日本SF大賞の御祝いの一言を伝えようと思い、声をかけたかったのだが、急いでるみたいで本をひととおりチェックされた後、疾風のように去られてしまった。先月でたユートピア旅行記叢書の10巻目等を買う。これでこのシリーズもあと1冊になった。

ブックオフ西五反田店

 定点観測。ハヤカワ文庫FTがたくさん入荷していた。気になったところを押さえてしまった。ほとんど揃っていた所を見ると、これは同一人物が自分のコレクションを処分したのに違いない。状態もよく、きっと何かあったに違いないと思ったのだった。『魔性の犬』とか最近見ないのでうれしいねぇ。ハヤカワFT文庫はダブリでもう1セット叢書ができるかも(笑)。一定期間欲しい人がいなければヤフオク行きになることでしょう。あと、上田文庫さんに注文していた本の代金を支払う。早川書房関連の方への謹呈本でした。

お買い物

2000/11/17 (金)

負担

 11月15日(水)の綾波書店さんのコメント。解析側のサーバーに相当の計算を強いるので、かなりの負担を解析側のサーバにかけている&解析を実際に手がけている担当者の負担が大きいとのことでした。日記でのコメントありがとうございました。

d本

 昨日のd本については早速オファーが。どうもありがとうございました。

ドナルド・E・ウェストレイク『聖者に救いあれ』(角川文庫)

 くりさんに先日交換していただいた本。このころのウェストレイク本のイラストは楢喜八が手がけたものが多く、集めたい気分になります。角川文庫のウェストレイク本でもなかなか見かけない1冊のようです。『空中楼閣を盗め!』(ハヤカワ文庫HM)的なスラップスティックな話でした。ところがこの物語の主人公たちはウェストレイクが好んで扱う悪党たちではなく、なんと修道僧たち。修道僧たちが住処である伝統ある修道院の立ちのきを迫られ、いかにしてこの場所を死守するかを16人の僧侶たちが苦闘するお話です。

 主人公ブラザー・ベネディクトはある日、新聞記事を見ていると「自分たちの修道院が壊され新たなビルが建てられる」という記事を発見する。ベネディクトの報告により、色々な職歴を持つブラザーたちはあらんかぎりの知恵を振り絞り、修道院を救おうと色々な活動をする。そんな中地主の娘とベネディクトは恋に落ちてしまい、ベネディクトは恋と修道院の保存の狭間に立たされてしまうのだ。俗世間からはなれていたブラザーたちの行動がコミカルで、思わず噴出してしまうシーンもいくつかありました。ただキリスト教の知識があればもっと笑えたシーン(聖書の引用で不動産屋とブラザーの一人がやり合うシーンがあるんですが、聖書の引用が使われていてくわしくなくても楽しめるシーンでした。)もあったので、キリスト教の知識がある人はさらに楽しめるのではないかと思います。ぼくはベネディクトが女をとるか、修道院の仲間を取るかというところに最後までどきどきしていました。ウェストレイクらしさがよく出ている1冊ではないでしょうか。スラップスティックなお話が好きな人には是非読んでもらいたい1冊。この本の交換に快く応じてくださったくりさん、どうもありがとうございました。本当に嬉しいです。

お買い物&交換本

 GAKUさんと交換した本が届く。これでホックはあと1冊だ。新刊書店で買い逃していた本を購入する。


2000/11/18 (土)

友成純一『ストーカーズ』(ハルキホラー文庫)

 スナッフビデオを扱ったホラー『電脳猟奇』(ぶんか社)から2年ぶりの新作。今回は「ストーカー」を扱った脳天気なスプラッターホラーでした。スプラッタの帝王友成純一の本格的な復活が垣間見れました。人を引きつけてやまないどことなく翳を持った美人が何物かに惨殺される。アパートの住人たちは不安に怯え、彼女をストーキングしていた人々はそれぞれ彼女に対する妄想に耽る。その妄想の仕方が馬鹿馬鹿しい物から、オカルトめいたものまで多様な所がポイント高し。臓物描写も往年の冴えが見えていて、『人獣裁判』(大陸NV)の人体解剖のシーンを髣髴させます。最初に思い出したのが筒井康隆の「問題外科」。本作品は筒井康隆的毒な作品で、ブラックユーモア溢れる変なスプラッターホラーになっていました。筒井康隆が好きな人にはお勧めできると思う。読み終えてそう感じました。新作『ナイトブリード』にも期待が高まります。

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お買い物

 気になっていた新刊が近所の古書店にもう落ちていた……。ということで、持っていない本を購入してしまう。


2000/11/19 (日)

本の整理

 部屋に溢れてしまった本を何とかするため、本を分散して置いていた物置を整理する。昔買っていた漫画等をどけて、今すぐに読まない文庫をダンボール箱に詰めたり、ハードカバーを物置に積み置きしていったら知らないうちに時間が。この作業だけでかなりつかれたのだが、その努力が報われてかなり本を置くスペースが確保できたのでラッキー。昔買っていた小林よしのりのゴー宣とかはたぶん処分。ブックオフ行きでしょうか。それでも部屋には文庫がダンボール箱15箱以上の文庫が積んであるのだがら、嫌なものである。Kashibaさんちのように、きれいに収納したいなぁ。

西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』(祥伝社文庫)

 読了。祥伝社文庫15周年記念特別書き下ろしの400円文庫の1冊。中篇を無理して文庫化しているので、字の大きさは大きい。ゆえにさくっと読めてしまった。中身と照らし合わせると正味300円といったところか。このお話は作家森奈津子をモデルにした推理物で、それなりに面白かった。森奈津子ファンの人はさらに楽しめると思う。牧野修、倉阪鬼一郎(&ミーコ)、野間美由紀ら実在の人々の名前とキャラクターを利用していて、一応重要な役割を果たしてはいる。ただ彼らのキャラクターを知っておいた方がより楽しめるという意味では、一般向けではないように思えた。性的なネタがダメな人は、つまらないかもしれません。森奈津子氏自身が耽美作家さんなので、その特異なキャラクターが物語にダイレクトに作用しているからです。森奈津子氏のことを知らないでも楽しめるんですが、仲間内の雰囲気がモロに出ているので一般向けにお勧めできるかどうかは疑問。今後シリーズ化するらしいですが、かなりマニア向けのお話になりそうな気がします。

 しかしこのシリーズは高い。半額が相場ではないかと思ったのでした。

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2000/11/20 (月)

メルマガ

 銅大のRPGてんやわんやというページをえんじさんのページで知った。(最近ちと他の人の日記を見ない状態だったので、チェックが遅れてしまったのでした。すみません、えんじさん。)ここのページの「銅大の読書万歳」というコンテンツが過去の本の書評を取り上げているらしいので、早速登録してみたのでした。

倉阪鬼一郎『文字禍の館』(祥伝社文庫)

 これまたさくっと読了。なかなか面白い。禍禍しい字をうまく使ったホラーであった。あらすじは無いに等しく、漢字が作り出す妙を楽しむことに徹したほうがいい。倉阪氏得意のトリッキーなアナグラムもうまくいれてあり、ゲームブック的な楽しみ方ができた。ただこのアイディアは一発限りだと思われるネタなので、読んであっと驚いて楽しむのが一番ではないかと思う。

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2000/11/22 (水)

ブックオフ中目黒店&西五反田店

 中目黒店は文庫があいうえお順になっていた。文庫別ではないため、やや見つけにくくなった気がする。西五反田店も文庫の配置が変化していた。この2店は客買いが盛んなようで、割合と渋めのいい本が週代わりで出てくる。中目黒店は割と独自の方向で運営しているみたいなので、楽しみ。西五反田は広さで勝負という感じか。

山岸真&中村融編『20世紀SF11940年代 星ねずみ』(河出文庫)

 表題作だけ読了。別の訳者の訳で読んだときの感じとは違っていた。動物が宇宙人とファーストコンタクトするという話の中では割とスタンダードな感じかも。むしろ大先生の台詞の方に気を取られてしまった。こういう誰にでもわかるSFが昔はたーくさんあったんだなーと思った。まさにSFのお手本のような作品。

お買い物

2000/11/23 (木)

結婚式披露宴

 ゼミの友人が結婚。新郎&新婦ともゼミの友達だっため、披露宴から出席。ゼミの指導教官夫妻が媒酌人になって、滞りなく式は進行。司会はゼミの同期の友人たち。久しぶりに会った友人も多く、会話が弾みました。しかし一番びっくりしたのは、新婦のお父様が某児童書出版社の社長さんだったこと。作家の那須正幹氏から祝電が!歌あり、涙あり、冗談ありの楽しい結婚式でした。

二次会

 二次会は新宿のセンチュリーハイアットで。ここでも久々に後輩たちに会って話をすることができた。皆立派な社会人になって活躍しているのを見て、頑張らないとと思い、決意を固める。小ゲームもあり、「彼らが最初にデートした場所は?」というクイズに当って、商品をもらう。先輩や後輩、同期の友人ともじっくり話すことができてラッキーでした。

銀座

 時間もあったので、別の送別会に向かう。電車の中でBoston Univの修士課程で学んでいたゼミの同期と話をする。別の送別会の方も人数がたくさんで、いい感じ。皆出来あがっていて、泥酔している人も多い。あまり時間が無かったので30分ほどで帰ったが、久々の顔を見れてよかった。

お買い物

 せっかく目白に来たのでブックオフ目白店をチェック。丁度セール中だった。


2000/11/25 (土)

桜木町

 横浜方面に所用があったため、出かける。所用を終えた後、ROBODEXを見に行こうと思っていたのだが、会場であるパシフィコ横浜はものすごい長蛇の列が!スタッフの方に尋ねると「2時間半待ち」とのこと。見るのは不可能と思い、方針転換。久々に関内の古書店街を見ることにする。

関内

 先生堂書店のポケミスの棚をチェック。悪党パーカーシリーズがごっそりあったので、購入してしまう。その他メインストリートの関内の古本屋は風俗街が近いこともあり、H本中心の品揃えで概して文庫等一般書籍が安い。ということで数軒見てみた。大したものはなかったが、長らく見つからなかった<銀河乞食軍団の17巻>が見つかったのが嬉しい。これでこのシリーズはコンプリート。

『星ねずみ』

 半分まで読み終えた。後々紹介する予定。

イアン・ワトスン『星の書』(創元SF文庫)

 何となく読了。前作の『川の書』を読み終えてからかなり経過してしまったが、強烈な世界の印象のおかげで読み終えることができた。前回の『川の書』はファーマーの<リバーワールド>シリーズへのオマージュであったが、今回「星の書」にてこの世界の謎が明らかにされる。主人公ヤリーンの第2の冒険譚というべき本書は、ワトソンのイマジネーションが生かされている。小松左京の『果てしなき流れの果に』(ハルキ文庫など)を彷彿させるような壮大なスケールで展開される驚くべき物語はまさにワイドスクリーン・バロック。めくるめく世界の変化にびっくりすること請け合い。" Embedding " でもぶっ飛んでいたワトスン節にますます磨きをかけたという感じかな。

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シオドア・スタージョン「ワム・バップ!」(ミステリマガジン2000年1月号)

 「死ね、名演奏家、死ね!」(『一角獣、多角獣』(早川書房)所収)と同じ音楽をネタにしたスタージョンの短篇。ドラマーのレッドが「一流バンドでドラムを叩く方法」を過去のエピソードを交えて話すというただそれだけの話なのだが、流石はスタージョン、ひねりが効いている。蒸気船で働くドラマー志望の青年の行ったラストの行動に唖然。なぜ彼が天才的なのかもそこで明かされるのですが、このネタは好きだなぁ。大森望氏の訳にも苦労のほどが伺えて、さらっと読めました。スタージョンの妙味がよく出たいい短篇だと思います。英語版もチェックしてみようかな。

お買い物

 リチャード・スタークを大量入手。これは本当に嬉しい。最近Yahoo!オークションでぼちぼちと落札しようと思っていたのだが、300円均一で買えたのはラッキーだった。

 


2000/11/29 (水)

本の雑誌

 角川文庫から出ている『特集・本の雑誌1』を読んでいたら、カリスマ書店員さんが!このころからご活躍だったんですね。

早川書房編集部編『壜づめの女房』(早川書房)

 読了。詳しい感想は後ほど。この短篇集が今入手困難なのが非常に残念。SFあり、ホラーあり、ブラックユーモアありのバラエティに富んだ不思議な魅力のつまったアンソロジーだった。

中村融・山岸真編『20世紀SF1 1940年代 星ねずみ』(河出文庫)

 3分の1ほど既読。訳者によって印象が変化してしまったものもあった。収録作品のバランスは程よい。古びているといえばそれまでだが、ぼく個人としては楽しんで読むことができた。詳しくはまた後ほど。

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小林泰三『奇憶』(祥伝社文庫)

 件の400円文庫の1冊。小林泰三氏の筆が冴えていて、中篇とはいえぴりりとしまった恐怖物語になっている。今まで読んだ400円文庫の中では自信を持ってオススメできる1冊であった。

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お買い物

 久々に新刊書店で本を買う。大学の帰りにブックオフ西五反田店に寄る。


2000/11/30 (木)

Hybrid Cityの過去ログ

 ぼちぼち更新予定。ログを整理して読みなおしてみるとすごく懐かしい。自分のページがいかに色々な人たちに支えられていたのか、痛感しました。今後もよろしくお願いします。

久保書店Q-Tブックス

 は在庫がまだかなりあるらしい。これはBK1の森山さんからの情報。となると、アンドレ・ノートン等の作品が読めるわけだから、河出文庫から出ている『20世紀SF1 1940年代 星ねずみ』などを読んだ人たちが1940年代のSF作家に興味を持ったら、読者は買うことができますね。恐るべし、久保書店。

読書中

 アンドレ・ノートン『崩壊した銀河文明』(久保書店Q-Tブックス)。インディアンとモンゴル人の子孫が銀河植民地で競い合うという危ない話。