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 bk1「素晴らしい新世界 〜或いはSFと戯れる日々〜」というまだ手に入るSF本についてのコラムを書かせていただきました。第二回目の「レイ・ブラッドベリとハロウィーン」もアップロードされました。第三回「えっ、こんな本も読めるの?!〜久保書店「Q-TブックスSF」」、第四回神月摩由璃『SF&ファンタジー・ガイド摩由璃の本棚』、第五回ぼくがSF本コレクターになった経緯がアップされました。古典を読みたい方はこの機会を逃さずに!ご意見ご感想をお待ちしております。

 復刊ドットコムに「夢の国のリトル・ニモ」の復刊をリクエスト。ご協力お願い致します。

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Oct.28,2001 (Sun)

はにゃん

 コンピューターがようやく復活した。英語版のWindows2000をぶちこんでようやくなんとなかった。日本に戻ったら赤外線等のドライバーディスクももって帰らないといけないなぁ。しかし、突然壊れるものだからびっくりした。国際保証という謳い文句でパソコンを売っていたIBMはもう信用しません。現地のサポートの人は仕事をきっちりやってくれたからいいけど、結局直すのに5万円近くかかった。頭にくるなぁ。日本に戻ったら壊れたハードディスクをIBMで復旧してもらうつもり。ということで、お知らせ。Sympaticoのアカウントにd本コーナーに申し込んでくださった方、お手数ですがまたメールをください。

ぐふっ

 ということで、最新作を読まないとなんともいえないです。そのころには早川書房から最新刊が出ているとのことですしね>米田淳一氏。bk1で買うとすると、送料だけでたくさん本が買えてしまうので……。なので、また日本に帰国してから買って読みますよ。

気候

 実は思ったよりは快適。寒い日もあるけど、日本の11月下旬から12月ぐらいの天候と思えば気楽だったり。まだフードつきのパーカーでうろつけるぐらいだから、そんなには寒くないはず。紅葉も終わりハロウィーンが近づくにつれ、なんとなくブラットベリの季節になったなーと痛感する。北米にきてなんとなくではあるが、ブラットベリのイメージしていた雰囲気が少しつかめたような気がした。ということで、初めてのハロウィーンだったり。 Trick or Treat! "といいながら、仮装した子供たちがやってくるんだろうなと思うと楽しみ。でも、ハウスシェアしているチャイニーズカナディアンの女の子とハロウィーンについて話をしたら、ブリティッシュ・コロンビアの方ではあまりハロウィーンは伝統ではないらしい。やっぱりカナダも地域差があるみたいだ。

 でもって今日から1時間戻ってしまった。冬時刻ってやつです。なんだか変な感じ。

Barry N. Malzberg " The Sodom and Gomorrah Business" (Pocket Book)

 なんとなくマルツバーグの文体に惚れたので、「ソドムとゴモラの仕事」を読んでみた。タイプライターを滑らかに打って書きあげたという印象の作品。破壊と死を取り扱ったSFの中でも、当時話題になった一冊なのではないかと思う。現代文明への批判を見事にSFという枠組みの中で表現した作品だと思う。日本作品で比較すると面白いのは、手塚治虫の「火の鳥 太陽編」と「北斗の拳」である。この2作品をなんとなく混ぜ合わせるとこんな作品になるんだなと思う。今回マルツバーグが取り上げたテーマは管理社会。Herovit's World と比べるとややパワーダウンは否めないものの、猥雑で滑らかな文章は相変わらず健在。

 Lawsonと俺は機関に勤める執政官。機関の教育もどのようにNetworkを管理するかということで、俺たちは毎日忙しかった。Lawsonと俺はまあ恋人関係だったというのも、機関には女というものが存在せず、いわば機関が公に同性愛を認めていたんだ。いささか機関の日常業務に飽きてきた俺たちは、ゲートの外にある辺境の地に機関の許可なくたびに出ることにした。いかすキャデラックに乗って俺たちは馬鹿な門番をだまして、Westernyと呼ばれる辺境の地に赴いた。そこで最初に出会ったのは女と男と子供。男と女は俺たちに「ここから連れ出してくれ」と頼むも、俺たちはキレて男と子供を殺し、俺は女をレイプして殺した。これが俺の女の初体験だった。まあというわけで、俺はなんとなく自分が変わった気分になって、調子に乗っていたら、事故に遭ってしまう。車が動かなくなったので、途方にくれていた矢先にやってきたのが一番凶悪とされるWesternyのグループだった……。やつらはLawsonを殺し、俺はとらわれの身になってしまった……。

 この後に劇的な変化が!どちらが真実なのか、だんだんわからなくなっていくのは流石、マルツバーグ。そして洗脳のプロセスがあまりにも鬼畜なので、翻訳されなかったのでしょうか。でもこの章は、カルトのリーダーの心理、管理する側と反逆者の立場を楽しむことができて面白いです。これぞSFというエッセンスを凝縮した一冊でした。女性には読むことをお勧めしません。