買書記2000年5月
5月3・4日
SFセミナーに行ってきました。昼の部の詳細なレポートは他のサイトでも見られると思いますので、夜の部の合宿での出来事をメインに記したいと思います。
5月4日までに購入した本(Yahoo!オークション、絶望書店、ディーラーズ・おーかわさん等)
- ジャック・フィニイ『夜の冒険者たち』(ハヤカワ文庫HM)
- アンドレ・モーロワ『読心機』(ハヤカワ・SF・シリーズ)
- シラノ・ド・ベルジュラック『月と太陽諸国の滑稽譚』(ハヤカワ・SF・シリーズ)
- アントニイ・バージェス『見込みない種子』(早川書房)
- リチャード・A・ルポフ『バルスーム』(東京創元社)
- グレック・ベア『ダーウィンの使者』(ソニーマガジンズ・上下)
- 伊藤典夫篇『吸血鬼は夜恋をする』(文化出版局)
- 福島・野田・伊藤編『世界のSF(短編集)古典篇』(早川書房)
- 巽孝之編『日本SF論争史』(勁草書房)
- かんべむさし『むさし片眼鏡』(講談社)
- かんべむさし『お爺さんの宇宙』(講談社)
- 川又・横田・岡田『太陽が消えちゃう』(いんなあとりっぷ社)
- <宇宙塵傑作選>(講談社・全三巻)
- 柴野拓美監修『SF雑学クイズ』(住宅新報社)
- 豊田有恒『四丁目の決闘』(角川書店)
- 山野浩一『レヴォルーション』(NW-SF社)
- 山野浩一『ザ・クライム』(冬樹社)
セミナーの合宿企画は「巽孝之さんと語る」「ネットワークのSF者たち Returns」「オークション」の三つに参加しました。中間の時間帯は、洋書レビュアーの方々と未訳長編についてお話を伺いました。特に今回、加藤逸人さんとじっくりと洋書の読み方や未訳の長編について加藤さんご自身の経験を交えての具体的な方法論を含めたお話は眼から鱗が落ちる思いでした。山岸真さんからは、河出書房新社から出る予定のSFのアンソロジーのお話を伺いました。山岸さんによれば、幅広く作品をセレクトしたアンソロジーだそうです。全部で6冊程度になるそうです。
「ネットワークのSF者たち Returns」の結末にぐったりしてしまいました。小浜徹也氏の「特別エッセイ20年目のSFセミナー合宿」について小浜徹也氏の真意を問いただすような形になってしまい、「ネット書評の効用」などについての議論が立ち消えになってしまったのが残念でなりません。まあこのことはこれで、よしとしましょう。全体的にメインとなった議論が終始小浜氏の声の大きさで、議論がループしていたのが印象的でした。この件については、ヒラノマドカさんの5月4日付けの日記に詳しいので、そちらを参照してみてください。ぼくが聞いた範囲で記憶していることを記すと、小浜氏はこのエッセイで波風を立てることを意図していたそうで、それに対する反響に対する返答はオフラインで行うという変な状態にありました。そういう波風を立てる行為をしていながら、返答をネットではしない、という小浜さんの態度には疑問を感じました。いたずらに不安と不快感を煽るものだと思うのですが、いかがでしょうか?第二掲示板を意見交換の場として提供しますので、この企画に参加した方はぜひご意見などをお聞かせくださると幸いです。
オークションの方は全体的に安い値段でサンリオSF文庫などが落札されていく。土田さんが強気で落されている姿が印象的でした。ぼくが競って落したのは『吸血鬼は夜恋をする』(文化出版局)ぐらい。ジュリの短編集は強気に落せばよかったかなぁ……。全体として「オークション参加者に、欲しいものが行き渡っていて、持っていない人がいない」ような感じだったので、点としては高くなった本もあれば、まったく高くならなかった本(競合しなかった本)もあったという感じでした。落札したいと思っている人にとっては非常においしいオークションだったと言えましょう。しかし開始時刻が遅かったこともあって、イマイチみなさんパワー切れでオークション全体として盛り上がりに欠けたのではないかと思ったのでした。牧さんの司会は歯切れがよくて、いつ見てもうまいなぁと思ったのでした。
朝、加藤逸人さんやMAYさん、ぴぱさんらを誘ってルノワールでお食事。加藤さんとは洋書を早く読むコツや、英語を含む語学に対する加藤さんの方法論などを伺い、非常に勉強になりました。長い間、お話できてとても楽しかったです>加藤さん。
5月13日
Yahoo!Auctionで本を落札するときに、1日か数時間前になって最低落札価格を引き上げるのはちょっとやめて欲しいと思ったり。なら、最初からその価格をつけておけばいいのにと思うのだが、結局引き上げた価格だとオークションに参加する人がいなくなるからやれないのだと思う。突然引き上げられても、よっぽど狙っている本でなければぼくは買いません。自分がいくら支払えるかを決めて最近はどこのオークションでも参加することにしているので。
Hybrid Cityで行われている「洋書を早く読むコツ」について、加藤さんのコメントをまとめてみました。随時追加予定です。この話題に関連した意見交換はのちにまとめるつもりですので、要望等ございましたらご連絡をくださるとありがたいです。
絶望書店というインターネット古書店がある。ここの古書店は、書痴のご主人によって厳選された本が売られている。ここの本棚は実に面白い。奇妙奇天烈摩訶不思議奇奇怪怪な本が売られている。まさに書痴のための古本屋、探索に絶望したひとのためのオアシスである。「書物とは剣を手に血飛沫を浴びながら戦い獲るもの」というこの一文にご主人の思想が現れていて、どんな古書店かわかるだろう。どういうきっかけで絶望書店さんを知ったのかというと、これまたお世話になっているジグゾーハウスさんからの紹介であった。
さて一部の人はご存知だと思うが、絶望圏という項目があり、絶望書店さんの過去の名文が読める。(ちなみに当ページの掲示板も山尾悠子さんが書きこんでくださったときに、絶望書店さんからリンクを張っていただいたことがある。それも実は他のページとのリンクを絶望書店さんが初めて当ページにリンクをしてくれたのである。絶望圏1999年2月27日付けの文章「諸氏の注目を乞う!! 」というところにある。)そのなかでも特に衝撃を受けたのが「本とは何ぞ!」の項目である。真摯な思いが綴られたこの文章を読んで、感じるものがある人は多いはずである。第1章と第2章について現在ご主人と意見を交換中であるが、実に刺激的で面白い。ぼくはダブり本を買う理由などを現在主人に説明中である。何らかのコンセンサスが生まれたときに、どういう話をしていたのかを書き記したいと思う。ぜひ一読あれ。(#ご存知の方も多いと思うが、ヒラノマドカさんがダブり本をなぜ私は買うのかということについて、説明されていることを付記しておく。)
5月13日までに購入した本(白金ブックセンター、新刊書店、ブックオフ、YAHOO!等。)
- 友成純一『妖少女ラルヴァ生贄』(ピラミッド文庫)
- 谷甲州『エリヌス-戒厳令-』(ハヤカワ文庫JA)
- 戸梶圭太『レイミ-聖女再臨-』(祥伝社ノン・ノベル)
- 田中光二『大いなる魚影』(徳間文庫)
- 倉阪鬼一郎『ブラッド』(集英社)
- 池上永一『レキオス』(文藝春秋)
- 三雲岳斗『レベリオン』(電撃文庫)
- 中村恵里加『ダブリブリッド』(電撃文庫)
- 中村恵里加『ダブリブリッドII』(電撃文庫)
- 津原泰水監修『血の十二幻想』(エニックス)
- 皆川博子『ゆめこ縮緬』(集英社)
- 皆川博子『鳥少年』(徳間書店)
- 皆川博子『結ぶ』(文藝春秋)
- 赤江瀑『アポロン達の午餐』(文藝春秋)
- 光瀬龍『ミイラ獲りのバラード』(徳間書店)
- 図子慧『猫曼魔』(小学館キャンパス文庫)
- クライン・ユーベルシュタイン『白い影』(日刊工業社)
- ジム・トンプスン『残酷な夜』(扶桑社)
- アン・ライス『幻のバイオリン』(扶桑社)
- ジョン・ダニング『封印された数字』(ハヤカワ文庫HM)
- バーバラ・ガウディ『ホワイト・ボーン』(早川書房)
- ヴァン・ヴォークト『宇宙船ビーグル号の冒険』(創元SF文庫)
- ヘンリー・ミラー『愛と笑いの夜』(福武文庫)
- リチャード・モンタナリ『倒錯者たちの闇』(扶桑社ミステリ文庫)
- ジェローム・チャーリン『ニュー・ミステリ』(早川書房)
- ローレンス・D・クシュ『魔の三角海域』(角川文庫)
- アンドリュー・クラヴァン『べラム館の亡霊』(角川文庫)
- タプリー&バーロウ『癒しの血族』(扶桑社ミステリ文庫・上下)
- フランチェスカ・リア・ブロック『ウイッチ・ベイビ』(東京創元社)
- フランチェスカ・リア・ブロック『ウィーツィ・バット』(東京創元社)
- フランチェスカ・リア・ブロック『ベイビー・ビバップ』(東京創元社)
- dパトリシア・A・マキリップ『ムーンフラッシュ』(ハヤカワ文庫FT)
- dジョン・ベレアーズ『霜のなかの顔』(ハヤカワ文庫FT)
- dバートン・ルーシェ『人喰い猫』(角川文庫)
- d牧野修『王の眠る丘』(ハヤカワ文庫JA)
5月21日
Hybrid Cityで行われている「洋書を早く読むコツ」について、加藤さんのコメントを追加。ありがとうございます。
5月21日までに購入した本(白金ブックセンター、新刊書店、ブックオフ、YAHOO!、Mさん(ありがとうございます)などなど。)
- J・G・バラード『死亡した宇宙飛行士』(NW-SF社)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『ラプソティ・イン・ブラック』(サンリオSF文庫)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『プロミスト・ランド』(サンリオSF文庫)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『ハルシオン・ローレライ』(サンリオSF文庫)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『パラダイス・ゲーム』(サンリオSF文庫)
- エリノア・ファージョン『町かどのジム』(福武文庫)
- ロットウェイ『妖精の国への誘い』(福武文庫)
- ポール・ギャリコ『ジェニイ』(新潮文庫)
- ウィリアム・ヘファーナン『殺しの儀式』(新潮文庫)
- ディル・ブラウン『シルヴァー・タワー』(ハヤカワ文庫NV・上下)
- マイクル・クライトン『緊急の場合は』(ハヤカワ文庫NV)
- ニーヴン・ブッシュ『タイタン・ゲーム』(光文社文庫)
- ロイド・ビッグルJr『暗黒のすべての色』(サンリオSF文庫)
- ロイド・ビッグルJr『暗黒の監視人』(サンリオSF文庫)
- ロイド・ビッグルJr『この暗黒化する宇宙』(サンリオSF文庫)
- T・ハリス『羊たちの沈黙』(新潮文庫)
- ジュール・ヴェルヌ『オクス博士の幻想』(創元SF文庫)
- E・R・バローズ『金星の死者の国』(角川文庫)
- ビル・クライダー『鮮血の刻印』(新潮文庫)
- P・ポペスク『アウストラロピテクス』(新潮文庫・上下)
- アンドリュー・クラヴァン『真夜中の死線』(創元推理文庫)
- ピーター・ストラウプ『扉のない家』(扶桑社)
- アリス・ホフマン『タートル・ムーン』(早川書房)
- ローレンス・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』(東京創元社)
- フィリップ・プルマン『神秘の短剣』(新潮社)
- キース・ピータースン『傷痕のある男』(角川文庫)
- J・ディクスン・カー『喉切り隊長』(H・P・B)
- 友成純一『魔族創世記』(実業之日本社)
- 永江朗『不良のための読書術』(ちくま文庫)
- 田中光二『RAPIAN-犯された地球』(光文社文庫・上下)
- 田中光二『幽霊空戦-1995ガダルカナル』(徳間文庫)
- 清水俊二『映画字幕五十年』(ハヤカワ文庫NF)
- 吉田健一『怪奇な話』(中公文庫)
- 日本文藝家協会編『現代の小説1992』(徳間書店)
- 日本文藝家協会編『現代の小説1994』(徳間書店)
- 川又千秋『夜獣街』(光文社カッパノベルズ)
- 福島正実『迷宮世界』(フォア文庫)
- 福島正実『SFハイライト』(三笠書房)
- 谷甲州『背筋が冷たくなる話』(集英社文庫)
- 倉阪鬼一郎『夢の断片 悪夢の断片』(同文書院)
- 夏目房之介編『眠らせろ!』(福武文庫)
- 荒巻義雄『聖シュテファン寺院の鐘の音は』(徳間書店)
- 山田正紀『破壊軍団』(徳間文庫)
- 山田正紀『幽霊軍団』(徳間文庫)
- 山田正紀『超人軍団』(徳間文庫)
カーのH・P・Bは300円。でもって初版。文庫版は高いらしいけれども、H・P・B版はどうなのでしょうかね?最近はリサイクル系の古本屋さんに行くとハードカバーの新刊が結構早く出まわっている。こういう光景が続くと新刊でハードカバーを買う気力が萎えてしまう……。
5月28日
5月28日までに交換・購入した本(ブックマート、古本屋、Sさん他)
- 柴野拓美監修『SF次元へのパスポート』(住宅新報社U-books)
- 江戸川乱歩他『サイコミステリー傑作選』(河出文庫)
- 山田風太郎他『日本版ホームズ贋作展覧会 上』(河出文庫)
- 鮎川哲也他『日本版ホームズ贋作展覧会 下』(河出文庫)
- 中井英夫他『不思議の国のアリスミステリー傑作選』(河出文庫)
- 半村良『どぶどろ』(新潮文庫)
- 半村良『夢見族の冒険』(中公文庫)
- 都筑道夫『朱漆の壁に血がしたたる』(角川文庫)
- 都筑道夫『フォークロスコープ日本』(徳間文庫)
- 筒井康隆『トーク8<エイト>』(徳間文庫)
- 小笠原慧『DZ(ディーズィー)』(角川書店)
- アイザック・アシモフ『空想自然科学入門』(ハヤカワ文庫NF)
- アイザック・アシモフ『地球から宇宙へ』(ハヤカワ文庫NF)
- アイザック・アシモフ『時間と宇宙について』(ハヤカワ文庫NF)
- アイザック・アシモフ『真空の海に帆をあげて』(ハヤカワ文庫NF)
- アイザック・アシモフ『見果てぬ時空』(ハヤカワ文庫NF)
- アイザック・アシモフ『宇宙の秘密』(ハヤカワ文庫NF)
- アイザック・アジモフ『アジモフ博士の極地論』(文化放送)
- アイラ・レヴィン『ステップフォードの妻たち』(ハヤカワノベルズ)
- キース・ピータースン『暗闇の終わり』(創元推理文庫)
- キース・ピータースン『幻の終わり』(創元推理文庫)
- ジーン・アウル『大地の子エイラ』(評論社文庫・上中下)
新刊書店で買った本。
- クリフォード・A・ピックオーバー『2063年、時空の旅』(講談社ブルーバックス)
- 図子慧『ラザロ・ラザロ』(集英社)
- 古橋秀之『タツモリ家の食卓』(電撃文庫)
- アン・マキャフリー『だれも猫には気づかない』(東京創元社)
- ウィリアム・ギブスン『フューチャーマチック』(角川書店)
5月31日
5月30日までに交換・購入した本(Oさん、ブックオフ4軒他)
- 横田順彌『夢の陽炎館』(双葉社)
- 光瀬龍『あいつらの悲歌』(光文社文庫)#萩尾望都絵
- 田中文雄『滝上幻談』(集英社スーパーファンタジー文庫)
- 石川・結城編『黄金の腕』(光文社文庫)
- 赤江瀑『遠臣たちの翼』(中公文庫)
- 鮎川哲也編『急行出雲』(光文社カッパノベルズ)
- 鮎川哲也編『下り”はつかり”』(光文社カッパノベルズ)
- 都筑道夫『サタデイ・ナイト・ムービー』(集英社文庫)
- 都筑道夫『やぶにらみの時計』(中公文庫)
- 都筑道夫『闇を食う男』(天山文庫)
- 石津嵐『宇宙海賊船シャーク』(角川文庫)
- 石川英輔『ポンコツロボット太平記』(朝日ソノラマ文庫)
- 眉村卓・福島正実『飢餓列島』(角川文庫)
- 獅子文六『青春怪談』(新潮文庫)
- 夢枕獏選『釣りにつられて』(福武文庫)
- 半村良『夢あわせ』(中公文庫)
- 津山紘一『架空の街の物語』(集英社コバルト文庫)
- 津山紘一『樅の木の物語』(集英社コバルト文庫)
- 山田正紀『ヘロデの夜』(出版芸術社)
- 田中光二『幻魚の島』(講談社文庫)
- 田中光二『サーキラー』(光文社文庫)
- 図子慧『十二月王子1』(角川スニーカー文庫)
- 図子慧『十二月王子2』(角川スニーカー文庫)
- 図子慧『十二月王子3』(角川スニーカー文庫)
- 伊藤麻紀『楽園の深き闇』(大陸ノベルズ)
- 伊藤麻紀『幻夢の貴公子』(大陸ノベルズ)
- 伊藤麻紀『風雲の騎士』(大陸ノベルズ)
- 伊藤麻紀『風神の裔』(アスペクトノベルズ)
- 大原まり子『スバル星人』(プランニングハウス)
- 朱鷺田祐介『火龍面舞』(プランニングハウス)
- 朱鷺田祐介『丘の上の貴婦人』(プランニングハウス・上下)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『天国の顔』(サンリオSF文庫)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『地獄の幻影』(サンリオSF文庫)
- ブライアン・M・ステイブルフォード『無限の煌き』(サンリオSF文庫)
- ジョン・ディクスン・カー『雷鳴の中でも』(ハヤカワ文庫HM)
- ジョン・ディクスン・カー『火よ燃えよ!』(ハヤカワ文庫HM)
- パトリック・マグラア『血のささやき 水のつぶやき』(河出書房新社)
- ロン・ハバード<バトルフィールド・アース>シリーズ(サンリオSF文庫)