{ゴースト物語}/最終章
暗黒竜の部下3人は全滅した。そして広間の中央には
暗黒竜がいた。漆黒の竜をしばらく見つめていると、不思議なことに
目が痛くなってきた。漆黒の暗黒竜は、再び翼を2度3度動かすと
一気に翼をふりおろした。ウィングカッターだ。とてつもない突風が
マジポン達を襲う。とくに、マジポンやリーフは軽いのでアッという間に
吹き飛ばされて、広き広間の壁に激突し、そのまま床に落ちた。
とんでもない攻撃だった。もみぢが、強靭な生命力により意識があった。
しかし、リーフもシルバーも気を失って倒れていた。もみぢは部屋の隅に
マジポンがいるのを見つけた。
もともと病弱なマジポンだ。あんなすごい風で吹き飛ばされて壁に激突したら
死んでしまっているかもしれない。もみぢはゾ〜っとした。
・・・・ピク・・・・マジポンのからだが少し動いたような気がした。
気のせいだろうか?・・・・ピク・・・・また少し動いた。間違いない。
マジポンは生きている・・・。・・・ザッ。マジポンがたちあがった。
といってもかなりの瀕死状態だ。致死ダメージを受けたにかかわらずマジポンは
根性で体力を支えきっていた。暗黒竜はゆっくり近づいて来た。
もみぢはマジポンは暗黒竜のほうを向いた。
マジポンはもっていたハズの斧が手になかった。突風で吹き飛ばされてときに
落としてしまったのだろう。暗黒竜は尻尾を勢いよく振り回して
もみぢの体に尻尾を当てようとした。
ブブブンっ!!!!
しかし、もみぢはすばやく左側によけた。危なかった。
暗黒竜は少しずつ近寄ってきた。マジポンは杖の先を暗黒竜のほうへ向けた。
ヒュュュュゥゥゥゥェェォ!
杖の先からたくさんの半透明な頭蓋骨が暗黒竜に向かって飛んでいく。
暗黒竜はかなり弱った。そして逆上した・・・。
「ウゴゴゴゴォォォォー!!!!」
暗黒竜はするどい爪を、倒れているシルバーとリーフのほうへ伸ばした。
気絶しているシルバーとリーフにトドメをさそうとしたのだ。しかし、
暗黒竜は興奮しているため外れた。偶然その直後に
シルバーはリーフはおきあがった。
暗黒竜は慌てた。そこへみんなで一斉攻撃をしかけた。
リーフはマシンガンパンチ!もみぢの種マシンガン!
シルバーの突き刺し!そしてマジポンの連続カード!!!!!
暗黒竜はついに体力がつきた。暗黒竜は床にバッタリ倒れた。
「暗黒・・・竜・・・」マジポンがつぶやいた。
広間の奥のほうで、隠し扉が開いた。
「あっちが神殿の最上階への階段・・・」暗黒竜がいる。
「え・・・?」
「屋上に・・・・俺の・・親玉がいる・・・」
「へ?」
「その名はホリィ・・・」暗黒竜の声は真面目だった。
「なんか聞いた事があるなぁ」マジポンがいった。
「ホリィは・・・マジポンへの復讐を企んだ・・・」
「へ?僕?」マジポンはびっくりした。
「本当はマギポンにしたかった。しかし、マギボンは今いない」
「マギボンって僕の・・・・親?」マジポンはあっけにとられる。
「ホリィはゴンというモンスターブリーダーの調教助手だった。
ある冬、4大大会に出たが、イワンガというモンスターにKOされて・・・
死んだ・・・。そしてホリィはイワンガに殺意を感じた。
そして・・・イワンガを銃殺した・・これでホリィはき分がよくなった。
しかし・・・問題なのは、イワンガの魂は天へ昇天できなかった。
そして、ついに円盤石の情報をすりかえてゴーストとして生まれ変わった。
ゴーストの名はマギボンといった。そしてマギボンは結婚し、マジポンという
子供をつくった。が、1ヶ月後には両親が両方火事で死んだ・・・
マギボンにホリィは再び復讐しようとしたが、今度は火事で
死んでしまっていた。だから、子のマジポンに復讐しようとした。
そして、キロハ村周辺の全てを破壊しようとした。
その道具として私や紫怪物、赤眼蛇、殺人機を使った。
みんな、ホリィに育てられたモンスターだ。
ホリィは今、屋上にいる・・・」暗黒竜はそういった。
そのまま暗黒竜の真紅の瞳がくすんだ灰色になったいった。
そしてまぶたを閉じた。暗黒竜は死んだ。マジポン達は顔を見合わせた。
「屋上へ行こう・・」
みんながうなづいた
隠し扉の奥に石造りの階段をのぼった。妙な古臭いにおいのする
階段だった。螺旋状の階段をしばらく進むと、急にまぶしくなった。
屋上に出たのだ。屋上では、椅子にゆったりと腰掛けている女がいた。
ホリィだ。こっちには気づいていない。なぜならウォークマンを聞いている
からだ。コーラやポテトチップスを口のどんどん入れながら
マンガ本を読んでいた。近くにはプレイステーションというゲーム機もあった。
マジポン達はただのティッシュボックスだと思った。
みんなはホリィのほうへ近付いた。ようやくホリィが気づいてこっちを向いた。
ものすごく驚いた顔だった。
「あんたは・・・マジポン・・・だ!」
突然、ホリィの体が青く発光した。そしてその姿は
残虐ナーガへと変化した。魔空弾をうってきた。
「くっ」マジポンはしゃがんでよけた。
ホリィの体がナーガからワームになった。
体はグルグルと回転してリーフを襲った。よけた。
そして次にゲルになった。ゲルの体は殺虫剤になった。
スプレーをもみぢに撃つ。が、こんなものはもみぢに効かない。
ゲルからラウーと変化した。ドッカンバナナ!バナナが
シルバーに降ってきた。かすったもののよけた。
今度は赤い光を発して円盤のようなディスクに姿がかわった。
そして端からノコギリを出し、ダッシュしてきた。マジポン達は
冷静にかわした。回転して転がったディスクは屋上の縁へと
すべっていった。ディスクはすぐにホリィに姿をかえた。
だが・・・・勢いあまって屋上の縁より先へいってしまった。
神殿から地上までは数十メートル。ホリィは悲鳴をあげながら
落ちていった。地面に人間の体がブツかる音がした。
振動がかすかに屋上にまで伝わってきた。
妙な感じだった。目の前でモンスターではなく人間が死んだのを
見たのは始めてだった。
かなりの長い間、沈黙が続いた。マジポンは気を取り直していった。
「さあ、村へ戻ろう・・・・」
「うん!」
マジポンは階段を降りた。いままで通ってきた蔵書庫や闘技場を
通り、正門から出た。ふと右を見ると赤い液体が地面に
流れていた。ホリィの血だった。もう少し遠くにホリィの
死体があった、マジポンのそっちの方を見たが、すぐに
すぐに視線をそらした。シルバーの行く通りに
みんなは歩く。やがてセキトバのトチカン寺院の入り口
についた。海岸にはここまでのってきた舟が見えた。
舟には船頭が約束どおり乗っていたが、グーグーと寝ていた。
船頭はすぐおきた。まぁ、偶然だろう。
やがて。キロハ村にマジポン達はついた。
みんなはいっせいに自分の家に帰っていった。
安心したせいか、いままで感じていなかった疲労が
どっと襲ってきた。その後4人は、家で2日間の間
1度も眼を覚まさないほど、ゆっくり休んでいたという。
<終わり>