{モンスター物語}/最終章


「ゴキ・・・・!??!!?」
フェニックスは地面にぐったりと倒れていた。
キィィィィィ・・・
墜落したUFOの扉が開いた。ゴキがでてきた。
「ゴキ!」
「ハア・・・ふぇにっくすハ倒シタケド、セッカク
修理シテ直ッタUFOガマタ壊レテシマッタ・・・・」
UFOの左側のフェニックスに激突した部分の
外側の金属が、ガキッと曲がっていた。
ゴキは、ゴキを見て呆然としているハムリーフと
エコロガーデアンに自動翻訳機を打った。
「フェニックス・・・・倒したのか?」
アッシュがフェニックスの方へ近寄る。
フェニックスの青い光がすこしずつ弱まっていく。
フェニックスはまったく動かない。
「でも、なんであんなに狂暴になったんだろう?」
フェニックスの青い光は、もうほとんど光っていない
というほどに弱まってきた。
「そういえば、きみたちの名前は?」
ベロンがハムリーフとエコロガーデアンの方を向いた。
「ぼ、僕はハムリーフのリーフ。」
「俺はキロハ村の村長、エコロンだ。」
2人が名乗った。
「僕は、マジポン。」
「私は、メダマゼリーのベロン」
「俺ハごき。」
「わしは、アッシュ。」
「・・・・・!?」
みんなはペッチャの方をむいた。
「・・・・あら?」
ペッチャが意識をとりもどした。
「・・・・!?!?フェニックスは?」
「へっへっへっ。もうとっくに倒したさ!」
リーフがいった。
「あんただれ?」
「・・・ハムリーフのリーフだよ・・・」
「あとそこのでっかいのは?」
「俺はキロハ村の村長のエコロン。」
エコロンもペッチャに自己紹介。
「ふーん。わたしはペッチャ。」
いつのまにか、フェニックスは燃え尽きていた。
「・・・・・・・」
「ふう。なんかよくわからないけどよかったよかった。」
と、マジポンがいった。
「トコロデ・・・・ぺっちゃトまじぽんハコレカラ
俺ノUFOデさうる村ニ帰ルノカ?
マア、UFOノ壊レタ所ガ直ッテカラダケド・・・」
「わたしは、やっぱりアッシュの住んでる洞窟
にいってのんびりしたいな。」
とペッチャがいいだした。
「「え?」」
マジポンとアッシュは驚いた。
「だって、サウル村に帰ったってあんまりいいことないし。」
ペッチャがいった。
「う〜ん・・・」
マジポンは考えた。よく考えたらペッチャとエテル以外に
サウル村で特に親しいモンスターはいなかった。
「マジポンはどうするの?」
「う〜ん。エテルのあえなくなるのもちょっと残念だけど
サウル村に帰っちゃうとペッチャに永久に会えないし・・・・
だとしても僕は洞窟なんかには住みたくないし・・・・」
「それなら・・・」
リーフが口をはさんだ。
「キロハ村に来ればどう?エテルっていう人のことはよく
ワカンナイケド、キロハ村だったら橋と海底トンネル経由で
いつでもペッチャと会えるから永久にあえないなんてことないし
マジポンも洞窟にすまなくて住むよ。」
「う〜ん・・・」
たしかに、キロハ村に住めばエテルには会えない。でも
洞窟めたいにじめじめしてないし、ひまなときは
ペッチャのところに遊びにいける。
「んー・・・・じゃあそうしようかな・・・」
「決定!」
マジポンはキロハ村にすむことになった。
「ジャア、俺ハ誰モUFOに乗セナクテイイノカ。」
「うん。そうだね。」
「では、戻ろう!」
みんなはゴキに別れを告げた。
「ばいばーい!」
「バイバーイ!」
そしてしばらく歩いて森に入った。
「・・・・もみぢ・・・」
左側から声がした。ドリュアだった。
ドリュアは後ろをみた。UFOを修理している
ゴキのそばにフェニックスが見える。
「もみぢ。怒り草を探しているんでしょ?」
「・・・ああ、そうだった。」
もみぢは自分が怒り草を探しにきたことを忘れていた。
「怒り草は、あそこにあるよ。」
ドリュアはフェニックスのいる方を指差した。
「え?・・・ホント?」
もみぢがフェニックスの方を見る。
「ほら。しっぽの先に怒り草が寄生してるでしょ?」
とドリュアにいわれたが、フェニックスの死体は
だいぶ遠くにあったのでドリュア以外はだれにも
見えなかった。
「見えない・・・・」
ヒュュュュュュゥ・・・・
いきなり音がして故障がなおったゴキのUFOが
飛んでいった。
みんなはフェニックスの近くへいってみた。
「ほら、これ。」
ドリュアがいった。
フェニックスのしっぽの先に毒々しい紅色の花がくっついていた。
「これが、怒り草?」
「そう。これが怒り草。フェニックスは怒り草に寄生されて、
その猛毒のせいで神経がいかれておこりっぽくなって
みんなをおそったってわけ。」
「・・・・あれ?・・・・見てたの?」
「うん、最後のほうだけね。まぁ、怒り草に寄生されても
たいていはちょっとだけ怒りっぽくなるだけで
あんなに怒りっぽくならないんだけど、フェニックスが
もともと怒りっぽかったからおんなに凶暴になったのかも。」
「ふ〜ん。よくしってるね。ところで、フェニックスの部下の
バーナードとヴォルケーンも怒り草に被害にあったのかな?」
「・・・どうかな?・・・」
「ふ〜ん。でもなんか怒り草が恐くなっちゃったから
やっぱり採らなくていいや」
もみぢは結局採るのをやめてしまった。
「まあ、それのほうが安全かもね。・・・それじゃね。」
ドリュアはそういって森の奥に姿を消した。
<終わり>