{ゴースト物語}/第1章


ここはアルタビスタのキロハ村。この村は人間は住まない、モンスターの村。
人間の多いリューン地方とは、湖によってへだてられている。
だから、この村のモンスターは、人間に捕まる可能性はほとんど無い。
また、この村には、ブリーダーから逃げてきたモンスターも多い。
村には、100人ぐらいのモンスターが住んでいる。ナーガ、ドラゴンなどの狂暴な
モンスターは、いっさい、いない。平和な村である。
村の入り口のすぐ近くの家に、「マジポン」というゴーストが住んでいる。
家の中では、仲間のハムリーフと一緒にトランプをして遊んでいる。
机の上には、一匹のハトがいた。マジポンが、黒いシルクハットの中で
飼っているハトで、ポッポという名前だ。
「はい、リーフ、君の番だよ」・・・・
ハムリーフと、縮めてリーフと呼ばれている。遊んでいるゲームはポーカーだ。
とはいえ、お金などを賭けて遊んでいるのではない・・・
マジポンがカードを引いた。さぁ、勝負!!
「ほら、フルハウス!!!!」
「くそぅ、スリーカードだ・・・」
マジポンの勝ちだ。マジポンは強運の持ち主なので、たいていは勝てるらしい。
コポ!コポコポコポ!コポコポ!!と、ポッポの声がする。
「あ、ポッポが飛んで行っちゃったよ。」と、リーフがいった。
ポッポは家の壁の窓から、外に向かって飛んでいってしまった。
「いいんだよ、いっつも、日が暮れるまでにはに帰ってくるから。」
マジポンとリーフはトランプを続けた。
・・・・ドアをノックする音が聞こえた。ベニヒメソウが入ってきた。
「あぁ?あ、もみぢ?入いんなよ!」・・ベニヒメソウはもみぢという名だ。
「実はね、今日、新しいプラモデルを買ったんだ!」
もみぢは、プラモデルをコレクションしているのだ。もみぢは続けた。
「実は、さっきね、・・・ある商人から・・買ったんだよ・・」
「商人?ディノニクスがやってるアイテムショップじゃないの?」
「違うんだよ。突然、村に来た妙な商人なんだ・・・プラモデルを売ったら
さっさと村から出ていっちゃったんだ・・。ともかく、うちにおいでよ!」
リーフ、マジポンはもみぢの家の行った。もみぢの家は、リーフの家の、
2つとなりだ。もみぢの家に着いた。部屋中に、プラモデルがある。
「ほらね、これが新しく買った、モンスターのプラモデルだよ。」
もみぢの指差した机の上には、モンスターの形をしたプラモデルが3つ
並んでいた。リーフは、それをジロジロと見た。
「んー、これは、ダークヘンガーっていうカラクリモンスターの模型だね。」
リーフは、そう言った。リーフはモンスターのことに関しては詳しいのだ。
「そして、その右にあるのがマジンタイプのガデューカだね。」
「ふーん、買った僕も分からなかったのに、よく知ってるねぇ。」と、もみぢ。
「あれぇ?この、一番右の模型はなんだろ?ドラゴンに似てるけど・・・?」
リーフが言った。リーフは、真っ黒なドラゴンをジロジロ見た。
「なんか、不気味だなぁ・・・」と、マジポンが言った。
「おまえも不気味だぞ。」と、もみぢが言った。
ムムッ!いつもなら、マジポンの飼っているポッポが飛び出してきて
もみぢの頭(花?)にフンを落としていたところだ。しかし、今はポッポはいない。
マジポンは、シルクハットからカードを出して、もみぢに向かって投げつけた。
これが意外と痛いのだ。リーフは2人のけんかを見てさっさと帰ってしまった。
カードが床に散らばった。マジポンは、魔法をかけて、散らばったカードを
シルクハットの中に集めた。もみぢは、怒って花をマジポンのほうに向けた。
パン!パパン!
花から花粉が放たれた。
「んー、この野郎!!」マジポンが叫んだ時、村の外から音がした。
タッタッタッタッタッタッタッタッ!・・・だれかが走ってくる音だ。
マジポンは、杖でもみぢを軽く叩いたあと、村の門まで走っていった。
もみぢも追いかけてきた。村の外の左には、誰もいない。右から足音がする。
一匹のライガーがものすごい勢いで走ってきた。が、門のそばで、
力尽きてた選れてしまった。マジポンともみぢはライガーのところに駆け寄った。
「大丈夫だ。心臓は動いている。」と、もみぢ。
「合体されるのがいやだから、ブリーダーから逃げてきたんだろう・・きっと。」
マジポンはそういってライガーを見た。う〜ん、こんなライガーは見たことが無い。
ライガーは、毛がきれいな銀色に光っていた。新種のライガーなのか?
リーフだったら、知っているかも知れないが、リーフは、家に戻ってしまった・・
マジポンともみぢは、ライガーを抱いて病院へと連れていった。
ディノニクスのアイテムショップの隣に、病院がある。院長はアメンホテプ。
看護婦のミントが、何人か病院で働いている。
病院に入ると、左から「はぁい!」と、声がした。カウンターにミントがいた。
「ええーっと、このライガーが村の外から・・・」と、事情を話した。
病院の奥から、アメンホテプがのっし、のっし、と歩いてきた。
「ンガーッ!だいぶ、傷があるし、疲れているね。寝た方がいいンガーッ!」
そう言って、去っていった。ミントは、ライガーをベッドに運んだ。
マジポンは、ふと病院の時計を見た。「PM>5:05」となっていた。
「あ、もうこんな時間だぁ・・ポッポにエサをやらないと・・」
ライガーを病院に預けて、2人はそれぞれ家に帰った。
マジポンが家に帰ると、机の上にポッポがとまっていたが・・体中キズだらけ!
「おいおい、ポッポ、何してきたんだ?」マジポンは、棚から消毒液を取り出した。
しかし、・・ポトッ・・なかには1適しか入っていなかった。しかたないので
アイテムショップに買いに行った。ついでに、ハトのエサを2箱買っておいた。
時計をみると、「PM>5:36」だ。いっつも、マジポンとリーフともみぢは
午後6時になったら、一緒に夕食を食べることになっている。
今日は、リーフの家で食べるという約束になっている。あと、25分したら
リーフの家に行かなきゃ。それまでの間、マジポンは、魔法の本を読むことにした。
題名は『魔法の書〜火、水の術〜』と書いてある。しかし、それはカバーだけで
実際には『モンスターファーム4コママンガ劇場』を読んでギャハハと笑っていた。
気が付くと、もう6時55分だった。ちくしょう、まだ読んでいないページが
80ページもあるのに・・マジポンはポッポを帽子に入れて、リーフの家に行った。
リーフの家に付いたのはちょうど6時だった。もみぢはまだ来ていなかった。
マジポンは、銀色のライガーに関することをリーフに聞いてみたかった。
昨日の、ケンカのあとのことを、リーフに伝えた。リーフは悔しがった。
「そんな事があったのか!僕、家に帰らなかったらよかったなぁ・・・・」
「リーフ、その銀色ライガーのこと、知ってる?」と、聞いてみた。
「えーっと・・・名前は知らないけどね、なぁんか、聞いたことがあるな・・」
リーフが考えていると、もみぢが入ってきた。・・・コンコンコンコン!
その少し後にドアをノックする音がした。ドアを開けるとアメンホテプがいた。
「ンガーッ!えーっと、ライガーが気を取り直したようだ・・・ンガーッ!」
「見に行こう!」と、マジポンが駆け出した。リーフともみぢも追いかけた。
アメンホテプは、のっしのっしとゆっくり、病院のほうに戻っていった。
マジポン達が病院に入ると、右からゴロゴロゴロと音がした。
風邪をひいたゴーレムが、熱でうなされているのだ。そのそばのベッドに
銀色に光るライガーがいた。マジポン達は、そっちの方や走っていった。
ライガーは、ベッドから飛び出して、ボソッとしゃべった。
「あ・・れ?あなたがマジポンさんたちですか・・・?」
「えーっと、はい、うん、そうです。マジポンです」
すると、もみぢとリーフも前へ出た。
「僕はもみぢだよ!」「リーフですねん。」と、自己紹介(?)した。
リーフは、緊張すると、大阪弁になってしまうのだ。
「ああ、村の前のいましたね・・僕は、シル・・・いや、・・えーっと・・」
と、ライガーが言った、少しすると、再びしゃべり始めた。
「僕は、名前は・・・ロボっていいます。」
「ロボ・・・・?ああ、狼みたいだね。」と、もみぢ。
リーフは、しばらく考えていたが、突然ロボに向かって言った。
「ねぇ、君さぁ・・ギンギライガーってい種族じゃない?」
「ああ、よく分かったね。正式名称はギンギライガーっていうんだよ。」
ロボは答えた。・!?・・ロボは、突然ドシッと倒れてベッドから落ちた。
すぐ、ロボは、べッドに這い上がった。ミントが寄ってきた。
「ほらほら、無理しちゃっダメですよ。」と、言った。
マジポンたちも、おなかがすいてきたので、リーフの家に戻ることにした。
リーフの家に入った。リーフは、用意していた料理を出した。
「くっくっくっ。これが自慢のごちそうだ。」と、ニヤニヤと笑った。
皿の上にあるのは、フライドチキン、ハンバーガー、チョコレート、コーラ、
ポテトチップス、スーパーステーキ、アイスクリーム・・・・
めちゃくちゃおいしそうなものばかり。栄養のバランスが悪いので、
食事のあとには、栄養たっぷりでバリーズ名物の「香り餅」を食べる。
マジポン達が、こういうごちそうを買うお金を、どこから仕入れているのかは謎である。
食卓では、今日のライガーのことなどを話していたが、いつのまにか
話題は別のことになった。どんな攻略本が役立つかの議論になってしまった。
食事を全部食べたあとも、30分ぐらいその議論が続いたが、みんな眠くなってきたので
もみぢとマジポンは、リーフに別れを告げた(なんか変な言い方だな)。

<つづく>
第2章へ進む