{ゴースト物語}/第2章
(第1章の続き)、そして、次の日のこと。
早起きのもみぢは、朝におきたら、売店へと歩いて行った。
売店の自動販売機で、缶ジュースを1本と新聞モンスターニュースを買った。
この新聞は、キロハ村の新聞会社と、隣の村の新聞会社と、共同で作っている。
新聞の1面には、隣村のことがかかれていた。もみぢはよぉく読んだ。
『最近、村のそばの森林から妙な音がする、とのうわさがあった。
1日前に探検家であるヘビーダイアナさんがその正体を調査するため森林に
入った。森林内の最大の樹ボクガという樹のそばで、ヘビーダイアナさんは
多数のナーガ種族がお祭りをしていたのを見たという。現在は、野生のナーガが
見られる確率も減ってきて、絶滅したとも言われていたが、今回の調査で、
まだ絶滅していないことが明らかになった。このナーガ達が村に襲ってくる
可能性もあるので、村の外に外出するのはなるべく控え、いざという時のために
武器なども用意しておいたほうが良い、とヘビーダイアナさんは言う。』
という記事だ。もみぢは、缶ジュースをひとくち飲むと、ページをめくった。
今度は、キロハ村の記事だった。
『第1面に載せたナーガ族の事件とも関係があるかも知れないのだが、
キロハ村の近くの岩山に数10体のマーブルガイが生息しており、
村の畑を荒らしているという110番通報が、昨日の午後4:40にあった。
このままでは、村の食物が完全になくなってしまう危険性もあるため、
警察は、すぐにマーブルガイを逮捕しに行くと話している。現在のところ
今日の12:00ごろに岩山にのぼってマーブルガイを逮捕するということに
なっている。最低でも、一週間以内には退治したいと警察は言う。』
もみぢは、ちょっと恐くなってきた。もしかしたら、このマーブルガイ達がむらに
きたら・・・まずは、ジュースを飲み干した。そして、マジポンかリーフに
この事について相談しようと思った。マジポンの家よりもリーフの家のほうが近い。
リーフの家に着いた。ドアのそばに行ったとたん、ドアがこっちにドン!と開いた。
中からリーフが飛び出してきたのだ。もみぢもそうだがリーフも驚いた。
「・・・・!?あ、もみぢじゃないか!!!」
「ホラホラ!この新聞記事を見てよ。」と、もみぢは新聞を見せた。
「ああ、マーブルの話でしょ?知ってるよ。それより、もっと大変なんだ」
リーフはそう言った。リーフは話し始めた・・・
2,3分ぐらい前に、、リーフの家の隣の村長(エコロガーデアン)が
リーフの家に来た。そして、村長は、「マーブルガイを昨日の夜に見た。」
と、言った。村長は、毎日夜の10時すぎになると、仲間数人といっしょに
むらの近辺を見回りに行く。その時、岩山の近くでマーブルガイがいたのを見たという。
そして、マーブルガイ達は「もうすぐ村に攻め込もう」というような内容のことを
話していたのだ。村長は、リーフにそう言った。
マーブルガイが攻めてきた時に退治するのに、警察だけでは力不足だ。
だから、村長は、そのときは村のみんなにも退治を協力して欲しい、といった。
つまり、闘ってほしいというワケだ・・。
リーフの家から、村中の全部の家に、そういう風な伝言をまわしてくれ、と
村長は頼んだ。だから、リーフはドアを開けて近くの家に
伝言を伝えようとしていたのだ。
「そうなのか。じゃあ、早く伝言を回さなきゃね。」と、もみぢがいった。
リーフは、すぐ近くの2階建ての小屋の2階に住んでいるミミニャーに
伝えようとした。・・・あれェ・・?1階は、誰も住んでいない空き部屋のハズだ。
なのに、1階の部屋には明かりがともっている。なぜだ?
リーフは1階の扉をノックした。中から何かのモンスターが出てきた。
出てきたのはなんとロボだった。
「んー?あぁ、リーフ???」
「あれ?こんなところに住んでたんだ。それはともかく・・・・」
リーフは村長にいわれたことをベラベラべラべラぺラベラと伝えた。
「分かった。そのことは、隣の家に回しとくよ。」と、ロボが返事をした。
そして、すぐにとなりの家に走っていって、ペーラペーラとそのことを話した。
伝言は、家から家へとどんどん回っていった。
「いつか、マーブルが襲ってくるかも知れないのか・・」ロボが不安そうに言った。
「う〜ん、そうかもしれない・・恐いなぁ・・・」と、もみぢは心配そうな顔になる。
「とりあえず、図書館でマーブルガイのこととかを調べとこうよ。」マジポンが提案。
結局、図書館に行くことになった。この村は、小さい割にはたくさんの施設がある。
たとえば、図書館のほかには、郵便局、悩み相談室(激謎)などなど・・
マジポン、もみぢ、リーフ、ロボは、図書館へいった。
マジポンが図書館に着くと、人がけっこういた。モンスターの特徴などの
本のコーナーに行ってみた。ゴーレム系モンスターの資料だけが、見事に
1つもなかった。図書館にいるほとんどの人が、その本を読んでいるのだ。
少しすると、だれかが本を棚に返した。それはやはりゴーレム関係の本だった。
「よぉし、コレで調べてみよう!!」マジポンははりきって本を取った。
ペラペラペラとページをめくった。最初は、グランドバンカーやブルーマウンテン
などの解説ばっかりだった。ページ数もかなり多くなってきたころ、ようやく
マーブルガイのページがあった。さっそく、解説の文章を見てみた。
『ナーガ派生のゴーレム。相手が死ぬまで闘いつづけると言われている。
一般的にも強いといわれており、力はもちろん、命中も高い。
しかし、回避能力が極端に低く、生命力や防御能力もやや低め。
とはいえ、ゴーレムの中ではかなり上位に入る強力ゴーレムだ。
なるべくなら相手に回したくない。破壊力に注意するべきだ。
マーブルガイの強力な技は、主に接近技。クローなどの技は脅威だ。
が、遠距離にいても安心できない。ぐるぐるアタックという、とんでもない
荒業がある。ぐるぐるアタックの他はクローやチョップなどの攻撃に
注意する。動きは遅いのだが、十分に警戒する必要がある。』
と、書いてあった。写真も載っていた。もみぢが写真を覗いた。
「紫色のゴーレムだね。きれいだけど・・・」
「でも、回避能力は極端に低いんでしょ?相手の攻撃を受ける前に
さっさ殺しちゃえばいいんだよ。」と、マジポンが気楽にいった。
「そんなに簡単に倒せるのか?別に倒さなくても追い出せればいいんだけどさ」
ふとみると、図書館には人が少なくなっていた。
「・・・あれ?ロボは?どこ行った?」と、もみぢは言った。
「ホントだ!!ロボがいない!もう、どこいっちゃったんだよ・・」
マジポン達は、すぐに図書館を出た。ロボを探した。
「なかなか、見つからないな。ちょっと、あ・・・あれは?」
リーフの見ていた方向に、ロボが歩いていた。
「ああ!みんな、いた!!!」ロボが走ってきた。
「もう、ロボ、どこ行ってたんだよ。まぁ、見つかってよかったけどね」
「いやぁ、ボーッとしててさ、はぐれちゃったんだよ。ゴメンね。」
「・・・・まぁ、この村に来たばっかりだしね。・・」
と、その時。村の外から大きなサケビ声がした。
「うわぁぁぁぁぁ!いたぁぁぁぁ!マ、マママ、ママママ、マママ・・・
マーブルブルガガガイだぁぁぁ!ヘルプミー!!!」
多分、村の外にいたモンスターの声だろう。村長のエコロガーデアンも、
村の外に来た。ズシーン、と音がする。
少しすると、村の中にマーブルガイが入ってきた。
ゴーレムは、大きな体をくるりと丸めた。と、突如その巨大な体を
ぐるぐると回転させて村に入ってきた。
「あれが、ぐるぐるアタックだな!!!!」
グォォォ!ズズーン!!!ゴーレムの巨大な体は近所の家にぶつかった。
ガラガラガラ・・・その家は、あとかたも無く消え去った・・・・
のではなく、一応は、壊れた跡が残っていた(壁や床の破片など)。
よく見ると、マーブルガイは数を増やしていた。合計で3匹もいた。
「フンガッ!」「ハンガッ!」「ヒンガッ!」と叫んでいる。
グォっ!マジポン達のそばに、1体のマーブルが寄ってきた。
グググ!ガガガ!マーブルは、手をマジポンのそばに振り下ろした。
つまり、チョップ攻撃だ。マジポン達はヒラリと攻撃をかわした。
動きは遅いのだ。しかし・・・・マーブルの手は大きいのだ。
手が目の前に来ただけで、ものすごい風がくる。マジポン達は、
スポ〜〜〜〜ンと、数メートル先まで吹き飛ばされてしまった。
他の2体のマーブルは、じりじりと村のモンスター達を追いつめていた。
マジポン達の前にいるマーブルは、さらにチョップ攻撃を繰り返した。
チョップは、わりと簡単によけられるが、チョップ攻撃のたびにマジポ達は
吹き飛ばされる。地面にドシン!と、落ちるのだから、メチャクチャ痛いのだ。
いつのまにか、村とはかなり離れたところにいた。マーブルは、攻撃を休めた。
今度は、少しずつ接近してマジポン達をイシガキのそばに追いつめていた。
「マズイ・・このままじゃ、やられちゃう。こっちから攻撃しないと・・・」
と、そのとき、村から大きな音がした。村にいる2体のマーブルが攻撃しているのだ。
マジポン達の前のマーブルは、静かに間合いを詰めていった。
「イシガキまであとちょっとしかないぞ・・・・」
「仕方ない・・・攻撃だ!」マジポンは叫んだ。
4体は、攻撃開始することにした・・・
「よし、行くぞ!!!!」
<つづく>
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