{ゴースト物語}/第12章


カルナボの屋敷を出た4人は、急いでキロハ村へ帰える。森林にさしかかった。
「で、ロボ、さっきの話の続きは?」
「ああ・・実は、セキトバ地方のトチカン寺院には世界征服を企むラグナロックス
という暗黒竜がいる。そして、僕はむかし、セキトバの雪原を進む犬ぞり隊の1人
だった。そこから逃げた僕はトチカン寺院を見つけて、ラグナロックスに会った。
そして、助けてもらったお礼に、ラグナロックスのスパイになる事になった。
そうして3年がすぎて、ラグナロックスがアルタビスタへ攻めることになった。
場所はキロハ村。ラグナロックスの秘密兵器マーブルガイで攻めるため、
僕をスパイとしてキロハ村に送り出した・・・」
「僕といっしょに寝てた時、真夜中に家を出て行かなかった?」リーフが質問。
「気づいてたのか・・あれは、スパイとして得た情報を仲間に伝えるために
家を出た。会議中にいなくなったのも同じだ。いつも夜に外へいっていたから
マーブルとの闘いのあと、食事の時に眠くて、あんまり食べなかったんだ。」
みんな、びっくりした。
「ロボ・・・そんなこと・・・」
「それに、ロボっていうのも偽名だ。本名はシルバーっていうんだ。
これからはこうよんでくれ・・・・おっと、そうだった。もみぢの家が
爆発したのもラグナロックスによって爆破されたんだ。爆破の原因となっ
た時限爆弾は、あのプラモデルの中に入っていた。でも、はじめは
間違えて、中にダイナマイトの入っていないものを売ってしまった・・・あ、
プラモデルをもみぢに売った人はラグナロックスの部下なんだ。
ダイナマイトの入っているものにスリかえるため、マジポンを誘拐して
身の代金がわりにプラモデルを出させ、わざと、赤眼蛇は負けた。
そして、ダイナマイトの入っているすりかえて帰らせた・・・・
だから、もみぢは家にプラモデルを置いてそのまま村の門を出たから
村で時限爆弾のダイナマイトが爆発した・・・本当はもっとすごい
爆発のハズだったんだけど・・・ダイナマイトの調子が悪かったみたい。
雨が降ってた時もあったから、湿気が問題だと思う・・・・」
「・・・で・・・そのラグナロックスってのは・・・」
「再び、キロハ村を襲う。160体のマーブルガイを連れて・・・」
「こりゃ、かなわん!・・・い、いつ?」
「・・・・・明日・・・・・」
「・・・大変だ!すぐに村長に知らせなきゃ!!」
「いや、きっと村長は信じない。どうせ、マーブルにかなわないよ。
マーブルガイはいま、バリーズの海岸の隠れている。明日の朝に
出発して、午後にここのキロハ村を襲う。・・マーブルガイはラグナロ
ックスの魔力によって生まれた殺人兵器だ。ラグナロックスが命を
落とした時・・・マーブルも命を落とす。この村を救うために
できるのは、ラグナロックスを倒すこと・・・」
「でも、ラグナロックスってマーブルガイよりずっと強いんでしょ?」
「うん。でも、たとえマーブルガイ160体を倒したってどうせまた次の
のマーブルガイが襲ってくる。そのぐらいならラグナロックスを倒したほうが
いいんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「トチカン寺院・・やっぱりまたいくしかないのか・・・たった4人で・・・」
こんな話、おそらくだれも信じない。スパイであるシルバーと、シルバーの
友しか信じない・・・もみぢは、今の言葉自体がスパイ行為だったら?
と、考えた。こういって再びトチカン寺院へ出発させ、そこでラグナロックス
と共に僕達を殺そうというのか?しかし、せっかくみんなを信じて事実を
明かしたシルバーにこんな事はいえなかった。
やがて、村についた。みんな、くらい顔だった。
「マーブルが来るのは明日なんだから、一刻のゆうよもならないんだね。」
「急いで、準備しなきゃ!この前にいったときより厳重な装備で・・」
みんなは作戦会議のためリーフの家に集まった。
「弁当がいる。いちおう、地図、コンパス、腕時計なんかもいるかな。」
「武器もいる。銃なんかがよさそうだ。弾のなるべくいっぱい持とう。」
「危険な場所だから、傷薬なんかがあったら便利そう。」
「スイス・アーミー・ナイフとかもいいかもね。」
「非常食量として糖度の高いバリアメ、チョコレート、固形ハチミツ・・」
「防弾チョッキを着た方がいいかなぁ?」
「銃の弾ぎれの場合のための武器に斧、槍なんかが必要か・・・」
「・・・よし、必要なものを店に買いに行こう・・・」
ディノニクスのアイテムショップへみんなは走った。
「新しく買うのは弾丸、傷薬、アーミーナイフ、固形ハチミツ・・」
「斧、槍・・・小型懐中電燈もいるなぁ・・・、あ、あった!」
スペシャルライトと書いてある懐中電灯には解説札がついていた。
『スペシャルライトは、通常の懐中電灯の4倍の光力があります。
後ろの部分は丈夫でハンマーがわりになり、防水機能&坊熱機能もあって
着火ボタンを押すと1000回点灯できるライターにもなります。』
それはなんと1500Gもする高価なものだった。
「なぁに、村の命に比べれば安いもんさ」
みんなはそれを買った。
「あっと、寒そうだから手袋、カイロ、丈夫な傘・・・」
なかなか大荷物となりそうだ。弾丸や食料などを多めにもってきている。
「服を何重にも来てくれば防寒にもなるし防御にもなるね。」
「食料は、弁当よりも缶詰とかのほうがかさばらないからいいね。」
「よし、缶詰も買おう。カニ、エビ、フルーツポンチ・・・・」
「あ、だったら缶切りもちっやんともっていかないとね・・・」
「いや、缶切りはフォークはアーミーナイフに入ってるからいいよ」
「そういえば、この磁石製のカードは穴が空いてて、糸をつるせば
方位磁石の代わりになる。このカードがあればコンパスはいらないね」
そのカードの左のふちがギザギザでのこぎりになり、右のふちには
メモリがあるから定規がわりになる!
みんなは要るものをカウンターに置いた。
「全部で・・・・(計算中)・・・9560Gです・・・」
高い!が、我慢我慢。
「さて・・・昼食たべたらさっそくいこうか?」
みんなは再びリーフの家に集まった。昼食は・・・作る時間が惜しいので
冷凍食品のオンパレード。最後の食事になる可能性もあるので
大量につくって大量に食べるのだ。
「・・今日は、わりとあったかいね。セキトバのトチカン寺院だと寒いだろうけど。」
「うん・・・モグモグ・・・でも・・ラグナロックスって、どーやって倒すの・・?」
「それはねぇ・・モグモグ・・・・ま、銃中心でしょ?」
「斧も槍もあるし・・・」
しかも、いざとなったらみんなはモンスターとして優秀な技を繰り出せるのだ。
「これから行くのって遺跡でしょ?寺院の中が暗くないかなぁ?」
「この前いったのは屋外だったけど、今度は中だから、くらいかもね。」
「懐中電灯あるし、予備の電池も各自3つずつぐらいあれば十分だよ。」
「・・・モグモグ、ああ、おいしいなぁ。」
やがて、みんなは大量の冷凍食品を全て腹の中に収めた。
「再び、レッツ・ゴー!」
セキトバのトチカン寺院へのルートは前回とまったくおなじだ。
みんなはテキパキと歩き、やがて人力車のところまで到着した。
あたりに人力車の姿はなかった。
「看板だ!」シルバーが看板を見つけた。
『次の人力車が戻ってくるまで18分かかります。』
18分という所がデジタル表示になっている。1分経つごとにこの
デジタルの数字が1つずつ減っていく・・・
「あっちのベンチで待とうか?」
近くにあったベンチで、みんなは水筒の水をひとくちのんだ。
「あんまりいっぱい飲むと残りが少なくなるから節約しないと」
「でも、セキトバは雪がいっぱいだ。溶かして水にすることも出来る」
「そっかぁ。むま、節約して損はないかな」
みんなで話しているうちにデジタル表示はゼロになった。
ちょうど、人力車が戻ってきた。ベストタイミングだ。
「ああ、おとといも乗ったモンスター達だね。またバリーズですかい?」
「うん。いってくれ・・・」
「今日はちょうど50人目のお客様なので半額です。」
「そりゃあ、ありがてェ。」
ゴーレムは鼻歌を歌いながらすんすんと調子よく進む。
みんなは、トチカン寺院のこと以外のことを中心として話をした。
トチカン寺院の話のような妙な話をすると、ゴーレムに怪しまれるかも・・
<つづく>
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