{ゴースト物語}/第14章
ケンプファーが書類になにやら書き込んで、鍵で扉を開けた。
ギゴギゴギゴ・・・と、音をたてて扉が開く。錆びているから開きにくい。
扉をくぐって先へ進んだ。しばらくすると、机と椅子のある小部屋についた
そこには、マジポン達以外にはだれもいなかった。シルバーが机のほうに行ったので
みんなもついていった。シルバーがしゃべりだした。
「コレがトチカン寺院の設計図だよ。」
机の上には、設計図の紙が1枚あった。
「けっこう広いんだね。こんなに・・・・」みんなはびっくりだ。
「うん。時計搭、製鉄所、見張り台、蔵書庫、中庭、礼拝堂なんかもある」
「ほんとだ・・・なになに、墓地、闘技場、大広間・・・ん?これは?」
「それは地下水路だ。全然使われてないけど。」
「それより、ラグナロックスがいるのはどこだ?」
「ああ、そうだ・・・早いとこ殺さないと」
「どこどこ?どこにいるの?」
「え〜と、ここの玉座の間だ。そこへ行き着く前にまず第2警備隊に会う。
それから、時計搭経由で玉座の間へ行くなら第3警備隊、蔵書庫経由で
いくなら第5警備隊に出会うことになる。」
「・・・第4警備隊は?」
「第4警備隊もいるけど、礼拝堂と墓地を警備してるから関係ない。」
「ふ〜ん」
「そして、玉座の間の直前に、最終警備隊に会う。」
「じゃあ、時計搭経由と蔵書庫経由のどっちにしようか?」
「時計搭はガチャガチャ歯車とかの音がしててうるさいからねぇ・・」
「じゃあ、蔵書庫経由で行こうか?」
「警備状態は全然変わらないからどっちでもOKだ。」
「さ、早いとこ行こう!」
シルバーの開けたドアの向こうには3つのドアがあった。
「コレが、時計搭、墓地、闘技場への通路だよ。闘技場を通って、
蔵書庫へ行き、そして玉座の間だから、闘技場に入ろう。」
シルバーを先頭に、みんなは闘技場へ入っていった。
闘技場といっても、最初のほうはさっきまで歩いてきた所と変わらない。
しばらくすると、広い場所に出た。闘技場の、戦う場所だ。
「ここが闘技場の中心部で、夜になるとこのステージで闘いがあるんだ。
ここから右へ曲がって、闘技場で戦う者達の戦闘準備室へ行く。
そこから、蔵書庫に行けるんだ。」
みんなは戦闘準備室へ。武器や防具、戦闘予定表、出場者名簿・・・・
いろいろなものがあった。何匹か、モンスターがいた。
しばらく進むとだれもいない小部屋に来た。
「ここがハンデ部屋。強さに差がある対戦の場合、強いモンスターが、
毒注射や睡眠薬を飲まされたり、防具をとられたりする。それをする部屋だよ」
さらにどんどん進んでいった。ほかのと比べるとデカいドアを発見した。
「ここから、蔵書庫に行くんだ。・・・あれ?おかしいなぁ。ここまで来る前に
第2警備隊に出会うハズなんだけど・・・ま、いいか。蔵書庫担当の第5警備隊に
聞いてみれば分かることだ。」
ドアを開けて、蔵書庫に入った。
「ここにはスパイが集めてきた情報や重要書類/本などを保管したりするところで
ここには、世界征服のための作戦会議室もある。」
蔵書庫は、本棚がいっぱいで、書類などがいっぱい入っていた。
「ここをこっちにいって、あっちにいって・・・
もうすぐ、第5警備隊に会う。そこのドアの奥にいるハズだ。」
シルバーが開けたドアの奥は、小部屋で、机と椅子があった。
そして、近くに、ガドリングブローが2人座っていた。第5警備隊だ。
「おや、シルバーか・・ちょっと待て・・・・」
ガドリングブローは、机の上はファイルを手に取った。
ページをパラパラめくっていく。
「ふむ。記録してあるな。スパイ案内に来たな?」
「はい」
「玉座の間に行くなら、ここにサインしろ。」
シルバーは、ガドリングブローの差し出した紙にサインした。
「ところで、途中で第2警備隊に会わなかったんですけど・・・」
「第2警備隊?ちょっと、聞いてみよう」
ガドリングブローは、電話を取り、重いダイヤルをゴロゴロと回した。
「もしもし?こちら第5警備隊。そちらの警備隊が・・・・・はぁ・・・・
ええっ?なんですと?・・・・分かった・・・・」
ガドリングブローが、机の上の緑色のボタンを押し、もう一人のガドリングブローにめくばせした。
ボタンが押されたとたん、どこかでカチャっと音がして、もう1人のガドリングブローが
玉座の間へのドアの前へいった。
「さてと・・・・シルバー・・・君は・・・・」ガドリングブローがしゃべりだした。
「・・・?・・・急いでるんで、早く玉座の間に・・・・」
「シルバー、君が闘技場へ行く直前、小部屋に入ったね?」
「はい・・・・・・あ・・・・」
「実はそこには、第2警備隊の盗聴機が仕掛けてあった・・・」
「・・・・・・・(ばれた)!?」
みんなは、小部屋で、ラグナロックスを殺しに行くことをしゃべっていたのを
思い出した。シルバーは、玉座の間まで一気に駆け抜けて逃げようかと思ったが、
ガドリングブローが、ドアを守っている。行けない・・・じゃあ、いったん部屋から出よう!
みんなが同じ事を考えて、来た道をもどろうとした。が・・・・入り口のドアが
開かない・・・・来た時は鍵がかかっていなかったのに・・・・
「さっき押した、この緑色のボタンは、実はドアの鍵をかけるボタンだったのさ」
ガドリングブローがそういって、静かに近づいてきた。
2体のうち1体が近寄ってきて、もう1体は、玉座の間へのドアを守っていた。
・・・?シルバーは不思議に思った。さっきのボタンでドアはロックされたのでは?
いや、入り口のドアだけにしか鍵がかかってなくて、玉座の間のドアは開いているのかも・・・・
だから、ガドリングブローが玉座の間へのドアを守っているのか・・・なぜか、シルバーだけでなく
全員が同じ事を考えて、玉座の間の扉へ殺到する。シルバー、リーフ、マジポン、もみぢ
がいっせいに扉を遮っているガドリングブローに突進!すばやく銃を取出したので、
ガテューカは慌てる。そのうちに、玉座の間へのドアを開けて、突進した。
その奥は、まっすぐのびた石の回廊で、左右の壁に絵や鎧などが飾ってあった。
「まてー」ガドリングブロー2人が追い掛けてきた。
石の回廊をドタドタと走り回る。しばらくすると、行き止まりにドアがあった。
いままであったドアよりはるかに大きいドアがあった。ドアには、かぎがかかっている。
この鍵をもっているのは、あのガドリングブロー2人だけだ・・・・
「くそ・・・え〜い。」
マジポンは扉を押したが、ダメだった。・・・後ろから、
「そこどいて!」と、声がした。リーフだった。みんなは扉の前からさっとどく。
リーフは、ものすごい勢いで扉へタックル!
ドガガガーン!!!
扉は音をたてて崩れた。
「すっごーい」・・とシルバーがほめた。みんなもほめようと思ったが、そんな
余裕はない。後ろからガドリングブローが追い掛けてくる。壊れた扉の奥は、小部屋だった。
「ここの次の部屋にラグナロックスがいる・・・・」
小部屋には、ラグナロックスのいる玉座への扉があった。しかし・・・そこには
最終警備隊もいたのだ。最終警備隊は、モノリス1体(1枚?)と、ゲルキゾクが
4体だった。ラグナロックスの所へ行くには、コイツらを倒すほかない。
しかし・・・後ろからガドリングブローもせまってくるし、前には最終警備隊だ。
ガドリングブローに本当のことを知らされた最終警備隊と、ガドリングブローのはさみうちは手強い。
ガドリングブローがさけんだ・・・。
「そいつらは裏切り者だ!殺せ!!!!!!!!!!!!!!」
マジポン達は銃を構え、安全装置を外した。
ズキュン!!ズキュン!!銃声が暗い小部屋に響く。敵ではガドリングブロー1体と、ゲルキゾク
2体のみが鉄砲をもっていた。こいつらも、鉄砲を出した。
小さな小部屋で、4対7の戦いが始まった。
マジポン達は、部屋の端に追いつめられぬよう、部屋の中心で戦うことにした。
ズキュン!!ズキュン!!絶え間なく聞こえる銃声。シルバーの撃った弾がゲルキゾク
1体にあたった。もちろん、ゲルキゾクは弾1発だけではくたばらなかった。
モノリスは、ラグナロックスのいる部屋への扉から離れなかったがゲルキゾクと
ガドリングブローは、中心に固まっているマジポン達を四方八方から攻め始めた。
作戦失敗、四方八方から攻められたため、もみぢが少しだけ攻撃を喰らった。
「ちらばれ!」・・・作戦変更だ。みんなは位置を変えた。そして
再び戦いが始まる。何発もの銃声がしたのに、弾が当たったのは
ゲルキゾクともみぢだけだし、致命傷ではない・・・
<つづく>
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