{ゴースト物語}/第15章
激闘は続く。銃でのうちあいが続く。銃を持たない、モノリス、ガドリングブロー、ゲルキゾク
1体づつは、銃以外の攻撃だ。ゲルキゾクは、ゼリー状の体を大砲の形に変えて、
大きな弾をうってきた。ガドリングブローは、マシンガン攻撃・・・つまり、銃を
持っていなくても、銃のような攻撃だ。モノリスは、時々、音波を出していた。
マジポン達のもっていた銃は、最高12連発できる。が、弾は12発しかこめられないので
12発うつごとに、弾をこめなおさなければならない。
全員のポケットに、48発セットの弾パックが2箱(つまり96発)があった。
これをすべて使いきってしまうと、リュックから、箱を取り出さなければならないので
スキができる。みんなのリュックの中には、1人につき6箱入っていた。
マジポンは、部屋の隅で戦っている。壁にからだを寄せていけば、後ろから攻撃され
る可能性が少ない。弾は節約しないと・・・と、思っていたが、惜しんで使う回数を
減らしていると、攻撃されてしまう。とにかく、撃ちまくった・・・。
そうしてバシバシ撃っていると、ゲルキゾク2体が生き絶える。銃をもっている方だ。
マジポンは身軽さには自信があったし、もみぢも高い生命力をもっているので
多少の傷は平気だ。しかし、リーフは・・・回避能力は、低いわけではないが、
体力がなく、きゃしゃといえばきゃしゃだ。運よく今のところ弾にあたっていないが
当たったら大変か・・・・ズキュン!ズキュン!とにかく、壮烈な戦いが続いた。
リーフが、大き目の傷をひざにおっていた。ゲルキゾクは全滅したが、ガドリングブロー
が2体残っている。マシンガン連発で攻撃してくるガドリングブローだが、
弾1発が体に当たった時の痛みは、思ったより、少なかった。しかし、痛いことは痛いし
連発されると、数の多さによりものすごい怪我になる。
ガドリングブロー2体の攻撃はすごい。マジポン、もみぢ、リーフ、シルバーは
とにかく夢中で、銃を撃つ。マジポンとシルバーは、ポケットの中の箱2つ
の弾はすべて使ってしまって、もみぢとリーフは、1箱つかった。
ダダダダダダダダダと、ガドリングブローがマシンガンを撃ってマジポン達が
ズキュン!ズキュン!と銃を撃つ。ガドリングブローのパーツが少しずつ
壊れていったが、マジポン達も、傷が増えていってしまった。
ガドリングブロー1体は、かなり傷ついたようだ。・・・・・やがて・・・
ドガーン!ドガーン!ガドリングブローは、2体とも爆発音とともにくずれた。
「やった、勝った!」マジポン達は、第5警備隊と最終警備隊をやっつけたのだ。
みんな、かなり傷ついていた。傷薬をもってきていたのでみんなで、傷口に
つけ、ひどい怪我のところには包帯をまいた。破傷風になりにくい。
「さて、行こう!」リーフが威勢よくいった。
「ちょっと待てよ」もみぢが呼び止めた。「ガドリングブローのもっていた
マシンガン、まだ使えるみたい。いただこう!」
たしかに、ガドリングブローのもっていたマシンガンは、壊れていない。
「ガドリングブローが2体だからマシンガンも2つ。だれがもらうかジャンケンだ!」
ラグナロックスとの最終決戦を前にして、みんなはジャンケンを始めた。
勝ったのはマジポンとリーフだ。この2人がマシンガンを手に入れた。
「おや?」もみぢが、部屋に隅にある椅子の近くへいった。
「これは・・・?」もみぢは、椅子の下を良く見ると、スイッチがあった。
みんなは驚いた。
「押してみよう」
カチッ!
スイッチを押すと、かくしべやへの入り口が現れた。
「こんなものがあったとは・・・・」みんなは、とりあえずその隠し部屋に
はいった。
「ここは、倉庫?」
倉庫にはいいものがいっぱいあった。弾薬入れ(48発セット)が8つ
あった。まず、これを1人が2パックずつ、4人でわけた。
さらに、手榴弾がたくさんあった。しかし、不良品も多かった。
不良品ではない手榴弾は16コ。1人で4つずつわけた。そして、小型の火炎ビンが
4つあったので、1ずつにわけた。これだけもって、倉庫を出た。
「そうだ・・・」マジポンが思い付いた。石の回廊にあった。かざりものの鎧を
とってきた。5つあったので、そのうち4つを、みんなが着た。
「さてと・・・・そろそろ行くか・・・・」
みんなはいよいよ、扉に手をかける。意外な事に、鍵はかかっていなかった。
ギギギギギィィィィィィ・・・・
扉を開けた先は大広間だった。大広間を見た時、真っ先に見えたのが
暗黒王ラグナロックスだった。ものすごい、漆黒の巨体だった。
ラグナロックスの左にはダークヘンガー、右にガデューカ、そして
中央にレッドアイがいた。あのレッドアイは、赤眼蛇に違いない。
シルバーがそっといった。
「左のダークヘンガーは殺人機っていうんだ。右のガデューカは
紫怪物、中央のレッドアイは、もちろん赤眼蛇だよ。」
そのあと、しばらくの間、沈黙が続いた。3、4分だっだろうが、
マジポンには3、4時間におもえた。ラグナロックスにはきっと
3、4秒としか感じていなかっただろう。ふいに、沈黙がやぶられた。
「進入者にようですな」
「最終警備隊員の部屋で大暴れしていたのが聞こえた。」
「こんなやつ、さっさと殺っちゃいましょう」
殺人機、紫怪物、赤眼蛇が順番にいった。
暗黒竜ラグナロックスは何も言わない。
殺人機、紫怪物、赤眼蛇は少しずつ近づいてきた。
暗黒竜は、マジポン達と、部下達の殺人機、紫怪物、赤眼蛇を
燃えるような赤い瞳でながめていた。
マジポンとリーフはマシンガン、シルバーともみぢは銃を構えた。
そして撃った。マシンガンはドドドドド・・・と音をたてた。
銃はズキュン!・・と大きな音をたてた。殺人機の眼が突然光る。
赤眼蛇の手から、ものすごいエネルギーが感じられる。
紫怪物の体の色が、かわったような気がする。
ビビビヒビー!殺人機の眼から、レーザーが放たれた。
ズラララララ!赤眼蛇が、手のツメをつきだした。
グァアァアァ!紫怪物の体から、強力な電磁波が出た。
殺人機のレーザーはシルバーに当たった。シルバーは床に倒れた。
赤眼蛇のツメはもみぢに喰い込んだ。もみぢの体が、しぼんでいくような気がする。
紫怪物の電磁波はリーフに当たった。リーフはマシンガンを落としそうになった。
ゴォォォォォォォ!不気味な音が広間に響いた。
ブォアアァァ!暗黒竜の口から、猛烈な火焔がでる。炎の吐息だ。
それはまっすぐマジポンのほうへくる。よけるヒマすらない。
マジポンは、火焔の帯を正面から喰らってしまった。熱かった。
フライパンの上の野菜は、こんな感じなのかもしれない。
火焔の吐息は、すぐに終わった。ほんの数秒だったのだが、焼かれている
マジポンにとっては、地獄の時間、とても長い時間におもえた。
マジポンは、もう死んだのかと思った。しかし、生きていた。
意識すら失っていなかった。しかし、熱くて痛い・・・。
マジポンは、リーフの放つマシンガンの音を聞いた。リーフも電磁波を喰らって
大変だったが、頑張って撃ったのだ。マジポンも、必死で引き金を引き続ける。
マジポンとリーフだけでなく、もみぢとシルバーも銃に引き金をひく。
シルバーは殺人機、もみぢは赤眼蛇、リーフは紫怪物を狙った。そしてマジポンは
暗黒竜を狙った。自分を攻撃したヤツを狙って攻撃する・・・復讐のようなものだ。
こうなると、シルバーVS殺人機とか、もみぢVS赤眼蛇とかいった対戦のペアができ、
その2人同士の戦いになる。激しい戦いは続いた。しかし、ペアはくずれず、
同じペア同士の戦いが続く。マジポン、リーフ、シルバー、もみぢの4人の
銃(マシンガン)は、ほとんど同時にたま切れとなった。連射の効くマシンガンを
使っていたマジポンとリーフが若干はやかった。もっている弾は、全弾発射した。
全てをつかいきってしまった。広間で戦っているモンスター8人は、かなりの
怪我をおっていた。弾を使いきったマジポン達は、しかたなく、素手で戦う事に
なった。しかし・・・みんなは思い出した。弾切れの時のため、槍や斧を
もってきたのだった!槍と斧をみんなしとりだした。さらに、シルバーは
火焔ビン×4を取り出した。マジポン、もみぢ、リーフも火焔ビンを取り出した。
「・・・たぁっ!」マジポンは火焔ビン4つをすべてを
暗黒竜になげた。ドドド!グググォォォォ!!不気味に青い炎が
暗黒竜の体をつつむ。ラグナロックスは熱さのあまりに後ろに倒れた。
「いまだ!」マジポンは、手榴弾を3つなげた。手榴弾が1つ残っている。
今度は、絶妙な雰囲気の朱鷺色の火焔がラグナロックスを襲った。
ラグナロックスはかなり弱っている。必死に羽根をはばたかせて飛び、
マジポンの上へ落下した。ズズズズーン!地響きがした。マジポンはすばやくよけたが
地面は振動で揺れていた。シルバー、リーフ、もみぢは殺人機、赤眼蛇、紫怪物
に火焔ビン×3と手榴弾×4をなげた。ものすごい音がした。鼓膜が破れるかとも
おもったほどだ。殺人機、赤眼蛇、紫怪物は、地面にばったり倒れていた。
<つづく>
最終章へ進む