{ゴースト物語}/第6章


・・・・リーフは、ふと足を止めた。なにかの声がする・・・
「助けて・・・たすけ・・・・う・・・うぅ・・・」
その声は、まさしくもみぢだった。リーフは一直線に声の方向へ走っていく。
ロボも同じく、声を聞いて、その方向へ走っていった。
何か・・・・変な音がするぞ!「フニャア」「フニャア」「フニャア」
ロボとリーフは、岩山の途中でばったりと会った。そこには、もみぢが倒れていた。
周りには、大量の小スエゾーが、キバでパクパクと、気絶したもみぢの葉っぱを食べていた。
食べる速度は遅いが、このままだと致命傷になる可能性も少なくはない。
「追い払わなきゃ・・・・・シッシッ!」と、ロボが近寄った。リーフも近づく。
「よし・・・俺の秘伝の奥義を・・・」リーフがそうつぶやいた。
「おなら!」・・・・ブー!!!・・・・「フニャア」「フニャア」「フニャア」「フニャア」
スエゾー達は、あまりの悪臭に逃げていった。
「勝利!!!!!」リーフは、鼻高々にさけんだ。
「でも・・・・臭い・・・臭すぎる・・・・・・」ロボがいった。
「しょうがない。もみぢを担いで、すぐに村の病院に戻ろう!」
リーフとロボは協力して、もみぢを持ち上げて、村へ急いだ。
「そういえば、マジポンは・・・?」と、リーフがいった。
「ああ、いなかったね。ポッポを探して、もっと奥の方まで行っちゃったとか・・・?」
「ともかく、もみぢが心配だよ。自慢してた奇麗な葉っぱが、虫の喰ったような穴ばかりだ。」
「そうだね・・・あ、村に着いた!」
もう、カメンワームはおきていた。
「おやおや、大変ですねぇ・・・・」と、大変そうな気のしない言葉だった。
リーフとロボは超特急で病院へ・・・
「おーい!大変だ!怪我だ!」と、病院に入るとほぼ同時にリーフが叫んだ。
偶然、院長のアメンホテプがそばにいた。
「すぐ、ベッドに寝かせて!!!」と、アメンホテプがいった。
2人は、近くのベッドにもみぢを寝かせた。アメンホテプがベッドのほうに来た。
「ふぅむ・・・・見た目に比べれば、簡単に直りそうだな・・・」
トコトコトコ・・・・近くに、救急箱を持ったミントがきた。
アメンホテプは、薬を塗ったり包帯を捲いたりしていた。
「君たちはもう帰っててもいいよ。何かあったらすぐに呼ぶからね。」
「そうですか・・・・それじゃあ・・・」
友人(友モンスター?)が心配だったが、せっかく院長がいってくれたので、帰ることにした。
2人は、病院を出た。
「マジポンがどこにいるかも心配だね・・・・」
「そのうち、かえってくるよ。最低でもお昼ご飯ぐらいまでにはね」
そういうワケで、2人は自分の家・・・いや、2人ともリーフの家へいった。
ギイィィィィ・・・・リーフは自分の家の扉を開け、中に入った。
「ロボ、なんか本でも読む・・・?」と、リーフは本棚を指差した。
「へぇ、結構いろんな本があるんだなぁ。」ロボは本棚をじっくり見渡した。
様々な分野の本が、ぐちゃぐちゃにつっこまれていた。本はの種類はいろいろあって
図鑑、ファンタジー、童話、SF、辞書、雑誌・・・・などなど。
買ったものばかりでなく、キロハ村の図書館から借りてきた本も多い。
リーフは寝る前などに、よく本を読む。ロボは、『建設の本』というのを取り出した。
「これ、借りるね。僕の家を建て直す時の参考にするから。」と、ロボがいった。
「うん。・・・」リーフも、本棚から本を取り出して読み始めた。
ロボの読んでいる建設の本は、全300ページの厚い本だった。
図書館のシールが貼ってあるので、図書館から借りた本だろう。
パラパラとページをめくってみると、家の建て方から金槌の賢い買い方など、
様々な情報が目白押しだ。まず、第1章の基礎知識の章を読むことにした。
それから、2人はもくもくと本を読んでいた。ときどき、ページをめくるペラッという
音がするだけだ・・・・・・・そうして、1時間ぐらいの時が過ぎた。
キュルルルル・・・・突然、リーフのおなかからこんな音がした。
「そろそろお昼の時間だね。もみぢの様子を見に行ってから、ご飯にしよう。」
2人は、ドアを開けて、病院へ向かった。
病院に入ると、そばに看護婦のミントがいた。
「ああ、ちょうどいい。さっき、もみぢさんは意識を取り戻したんですよ。」
「よかった!」ロボとリーフはもみぢのいるベッドへ走った。
「ああっ!ロボとリーフ!!!・・・マジポンは?」と、もみぢがいった。
「ポッポを探して、岩山にまだいるみたい。」
アメンホテプがやってきた。
「おや、こんにちは。今夜までには、多分直ると思うぞ。」
「よかった!でも、2時半の会議(忘れた人は第4章を)には出席できないかな?」
「うん、今夜まではじっと寝てたほうがいいだろう。」
・・・リーフとロボは安心して病院を出た。
「おや、あれはなんだろう?」と、リーフが指差した。
指差した方向に人ゴミができていた。
「会議する会場だな。みんなかなり早めに来てる・・・」
2人は、マジポンの家に行ってみた。
「お〜い。いるか〜い?」と、ドアをノックした。
・・・・出てこない。ドアには、かぎがかかっていた。
「まだ帰ってないのか・・・」2人はリーフの家へ戻った。
「ここのところ、いろんな事があって疲れたから冷凍食品でいいよね?」
リーフはそういって冷蔵庫から冷凍のスパゲッティを取り出した。
食べたらすぐ、会議の会場へいった。出席者名簿に、サインして中へ入った。
「やっぱり、マジポンは来てないのか・・・・」
少しすると、会議が始まった・・・・???
「すいません、司会の人が遅刻してるようです。もう少しお待ちください。」
と、声がした。しゃべっているのはスカシトカゲ。もう1人のデトナレックスが
なかなか来ないのだ。・・・何分もたち、やっと会議が始まった。
しかし、みんな集中していないのでなかなか進まなかった。
結局、マーブルとの闘いの反省しただけで、時間がなくなり、会議終了。
ロボとリーフは会場を出ていった。
「なんか、退屈だったなぁ・・・」と、ロボがいった。
「そうだね。」と、リーフもあいづちを打つ。「これからマジポンの家のいってみて、
マジポンがまだいなかったら、岩山に探しに行こうか?」
「そうだね。マジポンの家へレッツゴー!!!!!!!!!!!!!!」
テクテクテクテクテクテクテクテク(歩く音です)。着いた!
マジポンの家には、やはり誰もいなかった。
「じゃあ、岩山に行こうか?」と、ロボがいった。
「う・・・ん。でも、1回家に戻って、ちゃんとした靴をはいてこよう。」と、リーフ。
リーフは、間違えてつっかけで会議の会場へ行ってしまった。
と、いうワケでいったんリーフの家に帰宅することにした。
「よし、こっちの靴に履き替えて、と・・・ん?手紙が来ているぞ!」
リーフは、手紙の差出人のところを見ると、『セキトバ』としか書いていなかった。
「ふぅん。だれだろ?どれどれ・・・」リーフは封筒の封をきった。
「ぎょっ!!!」リーフの顔は、みるみる青ざめていった。

『君の親友マジポンは、いま、極寒セキトバのトチカン寺院の氷塊の中に
氷づけにされている。返してほしくば、もみぢ氏所有の4つのプラモデルを
渡すため、明日の午後3時に氷塊で待て。氷塊はトチカン区いりぐちから
すぐ右の道にある。』

「こ、これは・・・ん?おかしいな。こういう感じの手紙には、たいてい
『警察に知らせたらマジポンには永遠に逢えないものと思え』
とかって書いてあるけど・・・」
「だからといって警察はたいして役にたたないだろうしねぇ・・・・」
「・・・どうするの?もみぢに言いに行かなきゃ」
「そうだね!!!」
2人は手紙を持ってすぐに病院へ行った。ガラガラガラ(戸を開ける音)。
「すいません、もみぢは・・・・」リーフが聞いた。
「ああ、ベッドの位置が変わった。あっちだよ」と、アメンホテプ。
アメンホテプは、ほかの患者の手当てに忙しいようだ。
「もみぢ!」リーフとロボはもみぢのいるベッドへと走った。
奥のほうのベッドに横たわっている・・・あれがもみぢだな・・
「ああ、また来てくれたのか。」と、もみぢが起き上がった。
「もみぢ・・・・大変なんだ。ホラ、この手紙・・・」
リーフは、手に持っていた手紙をもみぢに手渡した。
「・・・・・こ・・・これは・・・」もみぢも真剣な顔になってきた。
「どうする?」
「どうするって、もって行くしかないよ!」
<つづく>
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