{ゴースト物語}/第7章


「3時に着くには、まぁ、朝の10時に出れば十分だろう?」
「でもね、セキトバ周辺は地震だから、移動に時間がかかると思うよ。」
「仕方が無い。明日、7時に出発だ・・・・」
なかなか辛い旅となりそうだ・・・
「明日までには怪我は治りそうだし・・・ただ今夜まではじっとしてなきゃ
ダメだから、ぼくの家の鍵を渡すよ。すまないが、明日出発のために、
ぼくの家に入ってプラモ×4と、ぼくの分の荷物をつくっといてくれ。」
「大丈夫か?怪我半分で、極寒地区に行って・・・」
「大丈夫だって。ほら・・これ。鍵・・・・」
もみぢから鍵を受け取り、2人は家を出た。
「もみぢの家に入る前に、まずは、ぼく達の荷物をつくんなきゃ」
リーフとロボは家へ。ロボは、ガレキとなった家から、壊れていなく、使え
そうなものをもってきた。
「目的地は遠い。荷物は最小限にとどめたほうがいいな。」
「地図、コンパス、お金、食料、水筒・・・・それから、え〜と・・」
「帰りにマジポンにあげる食料もいるな。一応、武器ももっていこう。」
「え〜と、アルタビスタからだとバリーズに行って、そこからセキトバかな?」
「あっちの方面にいってる人は少ないだろうな、セキトバみたいなとこ。
真夏に、避暑地としていくならいいけどさ。」
必要なものをリュックにつめた。・・・かなりの時間がかかった。
「さぁて、次はもみぢの家だ!」
2人ともみぢの家へ!
「おい、ロボ。鍵を出せよ」
「え?ぼくが持ってたの?」
「お前に預けただろう!」
「その後、返したハズ・・・」
「・・仕方ない、どっかに落としたかもしれない。探そう。」
2人と、鍵をさがしに村中を歩き回った。
「ないねぇ。交番にいってみよう・・・」と、2人は交番へ。
「ありゃ?おまわりさんがいないぞ?パトロール中か?」
「いや、かえってきたぞ、ほらそこ・・・」
「すいません、落とし物しちゃったんですが・・・」と、リーフ。
「これかぇ?パトロール中に拾ったが?」と、おまわりさんが鍵を見せた。
「あ、それです、ありがとうございます、よし、万事解決!!!」
そして、再びもみぢの家へ。
「あれ、開かないぞ?違う鍵だったのかな?もみぢのところへいこう!」
今度は病院へ!すぐにもみぢのいるベッドへ!
「あ、リーフとロボ!ごめん、間違えてガレージの鍵を渡しちゃった。
本当の鍵はこっちだった。」と、もみぢが別の鍵を渡す。
今度こそもみぢの家へいき、扉を開ける。
「あったあった。これがプラモデルだ。」
もみぢの分の荷物をもみぢの家の中から必死に探し出してリュックにつめる。
・・・・・15分経過・・・・
「よし、できた。ちょっと休憩・・・ZZZZZZZ(熟睡&爆眠)」
・・・というふうに寝たのではない。
その後、リーフは地図を広げた。
「まず、北へ1.5kmのところで人力車に85分のってバリーズへ。そのあと徒歩で
50分歩けば村につく。人間はいないから安心だ。その村から、北へ
もっといったらセキトバだ。」リーフが地図上で位置をさす。
「ふむ。なるほどねぇ・・・わりと余裕あるじゃん?」
「でも、あっちの方面は地震だからね、交通も不便そうだ。」
と、いった時、もみぢの家の扉が開いた。
「あああ!もみぢじゃん!」
「う、うん。体調が良くなったんだ・・・」
「そりゃあ、よかった。明日、7時に、村の門前で集合だ!じゃあね。」
リーフ、ロボは家へ帰る。
〜翌日の朝〜
ジリリリーン。もみぢの家の部屋で、目覚まし時計がけたたましい音を立てた。
「・・・ああ、そうだ、今日はセキトバに行くんだ!」
もみぢは、弁当を作り、朝食を食べると急いでむらの門へ。リーフとロボは来ていた。
「おまたせ〜!・・・じゃ、行こうか?」
3人は出発した。岩山の近くを歩く。やがて、人力車のところへ着いた。
働いているのは力自慢のゴーレムだ。
「えっと、バリーズ駅までお願いします。」と、みんなが頼んだ。
「バリーズまでなら800G。85分だ。乗りなよ。」
人力車にすわった。みんなマジポンが心配だったが、周囲の奇麗な景色を
眺めていると眠くなってきた。ゴーレムはぜんぜん疲れた様子もなく人力車を
押している。凄いスタミナ力だ。おそらく砂漠地区レマで修行をしているのだろう。
調子よく、10分早くバリーズ駅に到着した。
「さて、とょっと地図を・・・」リーフが地図をリュックから出した。
「んー?ああ、ここだな。もう少し北へ行くと河がある。河を西へいくと
村がある。モンスターのみ住む、人間のいない村だから安心だ。まず、ここまで行こう。
「・・どのぐらいでその村まで着くんだい?」
「えっと、だれか定規を持ってるかい?」
「オレ、もってる。はい。」
「ありがと・・村まで地図上で5cmだから4kmだ。人力車のところまで
20分で、1.5kmだから・・えーと、20×4÷1.5=・・・」
「ま、だいたい50分程度かな。」
「GoGoGo!」
ポツ・・・・ポツ・・・・ポツ・・・
空に黒雲が立ち込め、大粒の雨が降ってきた。
冬、雨とはなかなか珍しい。みんなは傘をさした。
「寒いな〜。カイロを持ってくりゃよかった」
「まったくだ。早くその村に着きたいな〜。」
「レインコート着ようっと」
みんな、傘とレインコートは持っている。
寒風ふきすさぶなか、もくもくと歩くのが延々とつづく・・
「・・・水の流れる音がしないか?」と、リーフがいった。
チャプチャプチャプチャプチャプチャプチャプチャプチャプ
「ああっ!河だ!これを西へたどっていけば村に着くんだよね。」
そしてまた、歩いていく。
「寒い・・・セキトバ行ったらもつと寒いんだろーな。」と、もみぢがいう。
「マジポンはセキトバで氷づけにされてるんでしょ?めっちゃ寒そ〜」
「氷づけなら、意識が無いんじゃないの?ほら、その、モンスター工房で
『冬眠』っていうのあるでしょ?あれみたいにさ。仮死状態っていうか。
ぼくは『冬眠』って、やったことないけど」・・と、もみぢ。
「ぼくは『冬眠』をされた事がある。意識が無くなるってわけじゃないんだ。
実は、心臓は動いてなくてもなんでかしらんが意識があって・・・異様に冷たい。
何ヶ月もそのままなんだから、かなり辛い」と、リーフが昔をなつかしむ。
やがて、前に村が見えてきた。
「やったー、ついに、村に着いた!」と、ロボが歓声をあげる。
「ここが終点じゃないのが残念だがな。ここで昼食にするか・・・」
「弁当は節約するためどっかのレストラン行こうよ」
「ん?あ、食事処ハム亭があるね。あそこ行こう。」
「あの話は最終話も終わったんじゃなかったっけっ?」
村の食事処に入った。なかはとっても暖かくて外と比べると天国と地獄だ。
「んー。キツネうどんでいいや。寒いから体があったまりそう。」
ハム亭にはほかにはほとんどモンスターの姿が見えなかった。
みんなの近くに、おじいさんのマジンが寄ってきた。
「見かけん顔じゃな。どこからきたけぇ?」
「はぁ、こんにちは。アルタビスタのキロハ村からきましたけど。」
「そうか。こんなに雨が降ってりゃ大変じゃっただろう?何しにきた?」
「ええ、まあ。ええっと、その、セキトバのトチカン寺院にちょっとね。」
「トチカン寺院?・・君たち、考古学者づら?」
「・・・・・・・・・ま、そんなもんです・・・・・」
「実のところな。ここいらで大地震があって、バリーズからセキトバへ
行くには、地割れをわたる必要がある。地割れは、何mもある。しかもそこには
水・・海水があるから、大型帆船・・ガレオンとかキャラべルとかが必要だ。」
「・・・・?何!!そういう船、貸してくれるような人、います?」
「いや、いない。今、船主の大部分はレマでの龍神祭のため、出港している。
・・だが、もうちょっと北へいった所に船棄て場がある。そこに、ボロいとはいえ
船がいっぱい棄ててある。それを使えば行けるかも知れんが、こんな大雨じゃねぇ・・」
「そこへ、案内してください!」と、リーフが頼む。
昼食を食べ終わった3人は、おじさんに連れられ船棄て場へ・・・
<つづく>
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