{ゴースト物語}/第9章
「じゃ、マジポンを返してよ!」と、リーフがいった。
「考えが替わった。やっぱり返さないことにした。」
「なにぃぃぃぃぃ?ふざけんなこのヒゲデブ!!!」
「ふん!こんなエクトプラズムが1匹いたってなにもかわるまい。」
「るせぇ、エンガチョ!約束は守れ!」
「エンガチョ?てめェこそ ウラナリキュウリだ!欲しけりゃ腕ずくで来い!」
「なんと!ホントに約束やぶるのか!」
と、いうワケでリーフ達と赤眼蛇の闘いが始まった。
赤眼蛇は間合いをつめてきたので、3人は飛び掛かる。
リーフは、腕をふりまわしてマシンガンバンチ。もみぢは花から
種マシンガン。ロボは電撃。
「あっ、そういや、ライフルがあったんだっけ?」と、もみぢがライフルをうつ!
ズキュン!・・・ライフルの弾は赤眼蛇の手にあたった。
「参りました。ゆるして!」と、あっさり闘いが終わった。
赤眼蛇の手に無数の光が集まった。・・と、とたんに手から魔空弾が2発!
「連続魔空弾!!」魔空弾は氷塊に当たり、氷塊は砕け散った。
「こ、これでいいでしょ?」といって、赤眼蛇はテントの中へ入った。
3人はマジポンの方へ近寄った。
「冷たい!死んでる?」と、もみぢがいった。
「バカ、死んでるか。氷塊の中にいたから冷たいんだよ。」と、リーフ。
マジポンは気絶している。
「あっと、赤眼蛇は?テントの中?ちょっと行ってみようか?」
テントの中へ。
「返したでしょ?許してよぉ!」赤眼蛇は泣いていた。
「なんでプラモデルなんかを盗ろうとしたんだ?」
「・・・分かったよ、返す。」赤眼蛇はプラモデルを返した。
テントの外で、何かが動く音がした。3人はテントを出る。
「ああ!マジポン!」
マジポンが意識を取り戻したのだ!!
「マジポン!大丈夫?」
「あ・・ああ・・・う・・ん・・??」
「マジポン?」
「ああ、リーフ!?もみぢも、ロボも?!!」
「さ!こんなとこよりさっさと村へ帰ろう。」
「ヒョウもだいぶやんできたみたいだし・・・」
「ああ」マジポンは立ち上がったが・・・
ズッシン!!!
また倒れた。
「大丈夫じゃないみたいだね。ごはん食べる?」
もみぢが用意してきたマジポン用の弁当を渡す。
「甘いもののほうが元気か出るな・・バリアメはどう?」
「栄養とらなきゃ!香り餅はいる?」
「ああ・・うん・・・」マジポンはパクパクと弁当を喰った。
2人前たいらげた。そして、いよいよトチカン寺院を出る。
「でも、なんでプラモデルなんか・・・欲しかったんだろ?」と、ロボがいう。
「収集家だったんじゃないの?僕みたいに。」と、もみぢがいう。
「そうかもな」
「だったらもうちょっと話がしたかったなぁ・・・」
「おいおい、あんな悪者と・・・おっと!また小スエゾー軍団だ!」
「そろ〜っとそろ〜っと・・・」
4人は慎重に、慎重に・・・小スエゾー軍団のいる岩の横をとおっていく。
「フニャア」「フニャア」「フニャア」・・・と声がした。げげっ、気がつかれ
たか?・・・と思ったが幸運なことにただの発声練習だったようだ。
4人は、そのまま石垣の門を出る。やがて、岸に着いた。
「フゥ。ケッチがあった。今度は海賊に襲われませんように・・・」もみぢがお祈り。
「海賊船に襲われてしまったの?」と、マジポンが訊いた。
「ああ、うん。大変だったな。よいしょっと。」リーフが縄をとく。
4人はケッチ船に乗った。
「出発進行!行く時も帰る時も追い風とはついてるなぁ」
と、いったもののしばらくすると、風がかわって向かい風になってしまった。
「ええっと、たしかこういう時は間切るんだ。山を登る時、ジグザグに歩くみたいに。」
船は、行く時より少々時間がかかったが無事にバリーズに着いた。
「あ!雨が止んでる!もう4時か、やたらとおなかすいちゃったな」と、リーフがいった。
これは、最近弁当をもらったマジポン以外は全員同意見だった。
前にも入った食事処ハム亭へ。
「今度はたぬきうどんにしよっと」
そもそもなんでキツネうどんとたぬきうどんという名前なのだろう?
「おい、マジポン、あの時どうなってたの?」
「ええっと、岩山でポッポを探してたらね、・・・ああっ!」
「どっ、どしたい?」
「ポッポ!あのあと、どうしたっけ?」
「ポッポなら、君のシルクハットの中にいるじゃないか」
「あっ、そっか。それでね、え〜と、ま、たいしたこっちゃないんだが・・
つまり、すなわち、岩山にいたら突然・・その、なんだ、罠があってね。
そのままクロロホルムをかがされて、気がついたらトチカン寺院だった。」
「なんでクロロホルムだって分かったんだ?」
「だって、クロロホルムって書いてある瓶があったし・・」
「ふ〜む。なかなか不思議な事件だったね。あ、うどんがきた。
・・・ズルズル・美味しいな、で、続きは?」
「えー?気づいたら氷塊の中で、冷たかった。で、お腹すいてきたし
喉の渇いたから氷をなめたらまずかった。しばらくしてボーッとしてると
眠くなってきたからまた寝た。」
「・・・で?」
「しばらくすると、大音量で目が覚めた。氷の割れる音だ。」
「ふーむ。謎な事件だ。」
みんな(マジポン除く)はお腹がいっぱいになったので、すぐにむらへ帰える。
人力車では、何人(匹?)かは寝ていた。人力車を降りるとそして、村まで徒歩だ。
「あぁ!やっと着いた!あれが村の門だ。」もみぢは家まで走っていった。
コポコポコポコポコポ!ポッポの鳴き声がした。ポッポが飛んでいく。
「ん?ああ、森林のピッピと会いに行くの?疲れているからやめておくれよ。」
しかし、ポッポは森林に住む仲間の鳩ピッピと会うため飛んでいってしまった。
「やっぱり、心配だな。ちょっと見てくる」と、マジポンがいった。
ロボとリーフもそれにつづく。もみぢは、村の家でもう寝ている・・が
マジポン達が森林を方へ行くのを見て、なんだろう?と、おきてきた。
もみぢはマジポン達の追いついた。
「どこ行くの?」
「なに、ポッポを連れ戻しに行くだけさ。」
「ふ〜ん。」
やがて、森林に入った。暗く、寒く、恐く・・・
「ポッポはどこだ?あ、あそこにピッピの巣がある。あそこのそばにいるのがポッポだな」
ロボが面白そうにそばへ行った。と・・・・
ガサガサッ!
音がすると、目にもとまらぬ速さでロボの体にロープがまきつけられて
ロープによってロボは木の上へ持ち上げられた。ロボの悲鳴も聞こえたが
ピー!・・・という機械音も耳にとびこんできた。。
とたんに人間がピッー!という音を聞きつけて、ロボの近くに来て
クロロホルムというラベルの貼った瓶をロボに嗅がせた。
マジポン達はロボを助けに行こうと思ったが、そうすると自分も捕まると
思ったのでいったん茂みに隠れた。人間は、気を失ったロボを
もって、森林の奥へいく。
「・・・?どうする?」と、もみぢが緊張した顔で言う。
「う〜む。そぉーっと追い掛けようか?」
「それがいいね。いっしょに行こう!」と、もみぢが立ち上がる。
「待て待て。大勢で行くとバレやすいからお前1人でいってこい!」
「ぼ・・・ぼく?」
「お前は草モンスターだから、森林の中ではばれにくいんだ。」
「分かった、行ってくるよ。」
もみぢは覚悟を決めて、そーっと人間のあとをつけていく。
少しずつ、近づく。ひげをはやしている老人だった。
「こいつは銀色のめずらしいギンギライガーか・・いいものが手に入ったな」
老人の不気味な笑い声が暗い森林に響き渡った。
<つづく>
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