{モンスター物語}/第2章
バサバサバサ・・・
もみぢは新聞をめくる。そして普通は最初にみるハズの
1面記事を読むことにした。
【円盤石作成のためにDNA採取が本格開始!
モンスターの数は最近になってどんどん減っているため絶滅する
可能性があるとされ、各モンスターの遺伝子配列を記録した円盤石を
つくろうとレマを中心とする色々な科学者が計画していた。
そしておとといからその「円盤石計画」が本格的にスタートした。
円盤石計画本部のレマの研究所から遠い所のモンスター捕獲のためには
以前、ある大学教授が完成させたワープ装置を使うというハズだったのだが
2週間前からこのワープ機の調子が悪く事故が相次いでいるために
ワープ機の使用は中止されておりレマから離れたところに
支部をつくることになった。支部の場所は現在わかっているところでは
セキトバのトチカン寺院南東(1週間前に完成)、リューン(未完成)
バリーズ(明後日完成予定)、アルタビスタ湖岸辺付近(一昨日完成)
の4つだがあと2ヶ所あるという説も有力。】
「おわぁ!?」
もみぢがいった。
「アルタビスタ湖岸辺付近に一昨日完成っていったらここの辺にも
捕獲しにくる人が来るかも!?」
「んー・・・そーかなー・・・だって湖はかなり広いから
ここだとは限らないんじゃない?」
「ん?4面に関連記事って書いてあるぞ。」
「どれどれ」
もみぢは新聞をめくった。
バサバサバサ・・・
【DNA採取部隊はヘンガー軍団?
円盤石計画のため全300種類以上といわれるモンスター全てを
捕獲するのは非常に大変。現在、非常に人手が不足している。
そこでほとんどの研究所ではヘンガー系のモンスターを使って
DNA採取が行われてる。】
「ふーん。ヘンガー系ねぇ・・・」
「物騒な世の中になったなぁ。」
「あれ?なんだこれ?」
もみぢが真下の土を見た。
「変な足跡があるね。」
狼に似た鋭いツメの跡がある足跡が土についていた。
「これ・・・ライガーの足跡?まだ新しいみたい。」
リーフは足跡を調べた。
ライガーの物とみられる足跡は2匹分あった。
「2匹のライガーがここを通ったんだ・・・」
「この森にライガーなんかいたのか・・・」
「どう?・・・この足跡たどっていってみない?」
マジポンが提案した。
「でも、道に迷っちゃったら?」
「大丈夫だよ。足跡をたどって引き返せばいいんだし。」
「そーだね・・・」
3匹は足跡をたどっていった。
「ライガーねぇ・・・」
そうして5分ぐらいテキパキと歩くと・・・
ガサッ!
急に左側の茂みの揺れる音がした。
「・・・なんだ?・・・」
ガサッガサッ
しばらくすると再び音がした。
「おやっ、足跡が・・・」
足跡は音がした左側の茂みの方へと消えていた。
「だれか・・・いるの?」
マジポンがふわっと浮かびあがった。
茂みの向こう側にライガーが2匹いるのが見えた。
「みーっけた!」
とマジポンがいったのでリーフはもみぢは茂みをかきわけて
茂みの奥へいくと2匹のライガーが見えた。
マジポンはふわっと空中を移動してみんなの近くに降りた。
「んーとこんにちは・・・」
マジポンがあいさつした。
2匹のライガーは、片方が緑やオレンジ等のカラフルな色をしていて
もう1匹はとても綺麗な真っ白の毛並みを持つライガーだった。
「・・・なんだ、君たちは?・・・」
カラフルな色のライガーがいった。
リーフはこのカラフルなライガーは多分エコノキックスだろうなぁ
と思っていたが真っ白なライガーはいったいなんなのかわからなかった。
「え〜と、僕はマジポンだよん。」
「僕はもみぢ。」
「あ、え〜と、わしはリーフ。」
みんなが名前を名乗った。
「なんでここにきたんだ?」
エコノキックスは名乗らずにそういった。
「いや、ちょっとこの森散歩してたんだけど。」
マジポンが答える。
「ふーん・・・俺はアースだ。」
エコノキックスが名乗った。
「・・・俺はハウル。」
真っ白なライガーも名乗った。
「どーも。」
マジポンがいった。
「・・・いやぁ、君たちがあの円盤石計画のために
俺達を攻撃しにきたのかとおもった。」
ハウルがいった。
「ぼ、僕たちが?・・・とんでもない。
僕たちだっていつ円盤石計画のために捕まえられるか
わからないんだから・・・・」
とマジポンがいった。
「まぁ、ベニヒメソウやハムリーフなんてどこにでもいる種族だし
捕らえたりしないだろうけど、ゴーストはちょっと珍しいからね・・・」
リーフがそういってマジポンの方を見た。
そして次に2匹のライガーの方をちらっとみた。
「一番危ないの俺だ。」
ハウルがいった。
「君は・・・・」
リーフはしばらく考えたがハウルがどんな種類のモンスター
かはわからなかった。というか知らなかった。
「ハウルは、どんな種類のライガーなのかわからないが
珍しいことはたしかだ。」
とアースがいった。
ちなみにエコノキックスは珍しいような種類ではない。
「そういえばハウルとアースはここの森にずっと住んでるの?」
もみぢが聞いた。
「ああ。そうだ。」
「それならなぜ円盤石計画の事をよく知ってるの?」
「・・・・だって円盤石計画のアルタビスタ支部っていうのは
この森のわりとすぐ近くに建ってる。当然、俺達を捕獲しに来る
機械軍団の野郎どもも来るのさ。」
ハウルはそういった。
<つづく>
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