{モンスター物語}/第12章
ヒゥゥーーーーン!!!!!!!
UFOはどんどん飛んでいく。
「ねぇ、どこに向かって飛んでるの?」
マジポンはゴキに聞いた。
「ドコニ行キタイ?」
「僕はさっさと村に帰りたいんだけど。」
「今、ドコニイルカッテイウト・・」
ゴキはボタンを押してレーダーを作動させた。
「エエット、かうれあ火山ノ南ノ方ダネ・・・」
「で、僕の村はどこ?」
「ッテイウカ、君ノ住ンデタ村ハドコダ?」
「トーブル海岸付近のサウル村ってところ。」
「ヨシ、調ベテ見ヨウ。」
ゴキは地名を機械に入力した。
ピッー!
「検索結果ダ。とーぶる海岸ノ北部ニアルナ。
ソノ村ニ戻リタインダナ?」
「うん」
「速度的ニハ・・・アト40分ぐらいで付ける場所ダ。」
「ふーん。」
「ジャア、早速ソコニ向カオウ。針路変更!」
ゴキはレバーを切替えた。
「さうる村ヘ行ク途中ニ、かうれあ火山ノ火口ガ見エルハズダ。
モシカシタラサッキノひのとりハかうれあ火山に住ンデタノカモ。」
「ふーん」
25分ぐらいたった・・・
ガシッ!!!!
UFOがひどく横揺れした。
ガシッ・・・!・・・・グラグラッ!
さらにUFOが揺れる。
「なんだ・・・・何が起こったの?」
ルフィアがUFOの現在状況を確認した。
「えんじんモ予備えんじんモ両方ガ故障!」
ルフィアが状況を報告する。
ドカッ!・・・・ガシガシガシ!!!
「高度ガ地上200mカラ60mニ低下!
現在位置ハかうれあ島海岸上空!」
「ナンダッテ!?」
ゴキが叫んだ。
「ぱーつUガ4個故障!予備ノパーツU数ハ1個」
「足リナイジャナイカ!」
ゴキがまたレーダーを作動させた。
「約230km先ニ別ノUFOガ、イル!」
「ジャア、ぱーつヲ貰ウタメニ来テモラオウ!」
バキッ!ガタッ!
UFOがちょっと揺れる。その次の瞬間・・・
ガタッ!ベキボキバキッ!ダガガガダガガーン!!!!
いままでになく激しく揺れだった。
「UFOガ地上ニ墜落!」
「墜落だって!?」
「墜落時ノ衝撃デじぇっと噴射口ノねじガ取レタ!」
ルフィアが急いでジェット噴射口を修理しに行った。
と、シーナヘがいつのまにか持っていた通信装置を置いた。
「230km先ノUFO{FGY−54387}トノ交信結果、
{FGY−54387}ノ機長、すぷりんがーノきゃるとガ
ぱーつヲ持ッテ直チニコチラニ向カッテクレル、ト。」
「ねぇ、そのUFOがここまで来るのにどのぐらいかかる?」
マジポンはゴキに聞いてみた。
「UFOノ速度ヲ計算スルト、約5時間ぐらいだろうな。」
「えぇーっ、5時間も?」
「マア、イイヨ。火山ノ近クデモ散歩シヨウカ?」
「そうだね。他にすることも無いし。」
「ジャア、出発ダ。」
ゴキはUFOのドアのロックを解除した。
「俺ハ出カケルカラOFOノ管理ハ任せセタゾ。」
ゴキはそういって外へ出た。マジポンも出た。
すると勝手にUFOドアが閉まった。
UFOは煙をあげていた。
「海岸ニハ何も無イヨ。森ヘ行ッテ見ヨウカ?」
「そうだね。」
「時間ハアルシ、火口マデイッテ帰ッテクレバイイカナ。」
「じゃあ、レッツ・ゴー!」
マジポンとゴキは火山島の森に入った。
夏だがセミなどの鳴き声はしなかった。
森をどんどん進んでいく。
「あれ?・・・あそこに誰かいない?」
マジポンが右の方を指差した。
「本当ダ!・・・誰カナ?」
ゴキとマジポンは右に進んだ。
そこにいたのは1匹のベニヒメソウだった。
「や、やぁ、こんにちは」
ベニヒメソウが声をかけてきた。そして驚いた表情になった。
「そ・・・あ・・・宇宙人だー!!!!」
ベニヒメソウはゴキに驚いたようだ。
「俺ハごきトイウ者ダ。」
ゴキが自己紹介するが、ベニヒメソウには言葉が通じない。
「ソウカ、言葉ガ通ジナイカ。小型自動翻訳機ヲ・・・」
ゴキは素早くベニヒメソウに自動翻訳機を打った。
「あたっ!なにするんだー」
「言葉、通ジルカ?」
「わっ、言葉がわかる・・・」
「コレガ、自動翻訳機ダ・・・」
「つーか、君たちだれ?」
「改メテ自己紹介。俺ハごきトイウ。」
「僕は、マジポンっていうんだ。」
「僕はもみぢっていうんだ。所でどうしてここに?」
「UFOデ飛ンデイタラ、故障デココニ墜落シタンダ。」
「僕は、ちょっと植物採集にきたんだ。」
「植物採集・・・?」
「この島と橋でつながっている別の大陸のアルタビスタっていう
場所の小さな村から僕は来たんだけどね。この火山島には怒り草っていう
草が這えている、っていう噂で・・・」
「ソレヲ採リニ来タノカ。」
「でも、なかなか見つからなくてね。火口にはあるはずなんだけど。」
「じゃあ、一緒に火口まで行こうか。」
「そうだね。」
こうして3人は火口まで一緒に行くことになった。
「泣いちゃい草っていう草と怒り草を混ぜると万能薬ができるらしくてね。
泣いちゃい草はもっているんだけど怒り草をもっていないからここに
来たんだ。最近になってから、この島に怒り草がはえてきたらしいんだ。」
「ふうん。なかなか面白い名前の草だね。」
「まあね。」
楽しく会話しながら森を歩く。
夏だけにかなり暑かった。汗がじたじた出てくる。
サッ!
「今、ナンカ前ヲ通ラナカッタカ?」
「そんな気もするけど・・・?」
「だれかいるのかな?」
<つづく>
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