{モンスター物語}/第2章


20分前後のときがたった。
「暑いなあ・・・ちょっと涼んでこよう・・・」
「よおし!」
3匹は海に突っ込んだ。
「海につかりながらUFOみはろうよ・・・」
マジポンがいった。
「そうね・・・」
ペッチャとエテルは海にぷかぷかと浮かんだ。
マジポンは、シルクハットを海に浮かべて、
その上にひょこっと乗った。ときどき、軽い波が
体に当たって気持ちいい。空を見上げた。
太陽が見える。マジポンは反対の方角を向いた。
「はい、双眼鏡、君の番だよ・・・」
エテルが双眼鏡をマジポンにわたした。
マジポンは双眼鏡を覗いた。空が見える。
しかし、つまらない・・・。ずーっと見張っているだけだ。
退屈だなあ・・・。しかもかなりまぶしい。太陽とは
反対の方角を向いているとはいえ日光がかなりキツいし、
小さな波によって急に方向転換してしまうことがある。
マジポンは目をつむった。まぶたのうらにまで日光が届く。
でも、目を開けているのよりかなりましだ。マジポンは目を開けた。
マジポンは、エテルに双眼鏡をわたした。
「え?もう交代?早すぎじゃない??」
「そんなことないよ。それよりいまからはずっとそれ使ってていいよ」
「いやいや、そんなご無理はお願いできない!」
「いえいえ、謙遜(けんそん)なさらずに・・・」
「では、お言葉に甘えて・・・」
マジポンは双眼鏡をエテルに渡すと、すぐに目を瞑った。
UFOさがしなんかつまんないや・・・
マジポンは寝ることにした。ちらっと目を開けると
エテルも双眼鏡を持ちながら寝ていた。ペッチャは・・・
あいかわらず望遠鏡で空を見上げていた。
ごくろうさん・・・マジポンはまた目を瞑った。
しかし、海のつかっているとはいえ異様に暑く、
なかなか寝付けない。しばらくペッチャは望遠鏡を覗いていた
が、エテルとマジポンが妙に静かなので様子を見てみると、
横になって浮いているエテルと、帽子だけになって実体が消えている
マジポンがいるのに気づいた。
「あら!なにねてんのよ・・・」
しかし、エテルもマジポンも起きなかった。
「せっかくUFOを観察しに来たのに!」
といってペッチャはまた望遠鏡を覗いた。
丸い視野の中には、雲一つ無い、蒼い空しか映らない。
たまに、空を海鳥が滑空しているのが見える。
わたしが鳥ならUFOを調べに宇宙へ飛んでいくのに・・・
自分が空を飛ぶ姿を想像していると、ペッチャは眠くなってきた。
ペッチャもちょっと休憩することにした。10分ぐらい休憩したら
また観察を続ければいいか・・・さあ、ちょっと休憩だぁ・・
そのころ、エテルとマジポンは熟睡してしまっていた。
ペッチャは目を瞑った。海の波の音が気持ちいい。
・・・そうだ・・・ペッチャは目を開けておきあがった。
ペッチャはカバンを開け(カバンは防水なのだ)て、ガァー人形
を取り出した。そしてガァー人形のタンクに海水を入れた。
ペッチャはエテルのそばまで泳いでいってガァー人形の
嘴(クチバシ)をエテルの耳に向けた。そしてガァー人形の
首の後ろについているボタンをぐいっと押した。
ガガガガアァァァァァァァ〜〜〜〜!!!!
アヒルの鳴き声のようなけたたましい音と同時に
ガァー人形の嘴(クチバシ)がカパッと開いた。
ズィバァ、ブゥシュウ〜〜!!!!!!!!!!!!!
ガァー人形の嘴(クチバシ)から海水が噴射されて、
その海水はエテルの左の耳のあなに直撃!!!!!
「うがぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
エテルが絶叫した。
「ひゃっほ〜い!」ペッチャはよろこんでいる。
「こんにゃろ、耳が・・・」
エテルは耳から水を出した。そして腕時計を見た。
「おや、もうPM/3:06だ。精密検査いかなきゃ!
はい、双眼鏡ありがと。返すよ。ばいばい」
といってエテルは海岸に向かって泳いでいった。
その間、マジポンは、熟睡していた。ペッチャは
マジポンにも水をかけようと思ったがやめた。
そしてペッチャも寝ることにした。
んー、気持ちイイ・・・。ペッチャも爆眠してしまった。
マジポンとペッチャはずーっと寝ていた。
そして・・・2時間の時間が流れた・・・・・・
海の上のマジポンは目をさました。
「あああぁぁぁぁぁ〜〜〜!!よく寝た・・・」
マジポンは大きなあくびをした。
「んんんんんんん・・・・あら?」
マジポンが近くを見渡すと、景色が変わっていた。
陸はなかった。んんん?20mぐらい先に
ペッチャが海に浮かんで寝ていた。マジポンは
そっちの方へ行った。ペッチャは起こす・・・
「ペッチャ!!!ペッチャ!!起きろ!!!!!」
「・・・・??・・なによ・・もちょっと寝てせてよ・・」
「大変だーー!!!起きろーーー!!!!」
「うるさいわね・・・・・おりょ?」
ペッチャもまわりが海ばかりなのに気づいた。
「海岸が見えないわ・・寝てる間に流されたんだ・・・」
「どうしよう・・・あ、望遠鏡は?」
ペッチャは望遠鏡を取り出して除いてみた。
「・・・・・・・・・・・・!?」
ペッチャは四方八方を見たが・・・・
「だめ・・・・陸が見えない・・・」
「そんなばなな・・・」
「どうしようか?」
「・・・う〜ん・・・」
2人はこまってしまった。
「このまま海の上にいたら餓死しちゃうよ。喉も渇いたし」
「そんなときは海水を飲めばいいわよ」
「海水を飲む?のめるもんなら飲んでみなって・・・」
「ごくごくごく・・・・プシューーー!」
ペッチャは海水を飲んですぐに吐き出した。
「おえっ、げろげろげろ・・・」
「ほら、まずいでしょー?魚でも釣って食べようか。」
「生で?」
「・・・う〜ん・・・船が通りかかるのを待とう」
「それしかないかな・・・?」
その時、ペッチャのおなかがグーとなった。
「そう言えば昼食を食べてなかったっけ?」
「・・・そうだなぁ・・・」
「んーと、あっちが西かな?????????」
ペッチャは、だいぶ傾いてきた太陽の方を指差した。
もうすぐ夕焼けになるかもしれない。
「方角がわかっても、なんかなあ・・・ん?」
「なんか・・・音が・・・聞こえる・・」
ザバザバザバザバザバザバザバザバザバ!
ドドドドドドトド!バシャバシャバシャバシャバシャ!
ダダダダ!ブシュブシュブシュブシュ、ドダーン!
ものすごい大波がとつぜんマジポンとペッチャを襲った。
なんで突然こんな大きな波が・・・・
アッというまに2人はおぼれてしまった。
「アッププププププププフプ・・・ぶくぶく」
すぐには波はおさまらなかった。
しばらくしたら波はおさまった。
しかし、2人は気を失っていた。
<つづく>
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