{モンスター物語}/第3章
「・・・・・・・ううう・・・うう・・・」
ペッチャは意識を取り戻した。
全身が激しく痛む。体をどこかにぶつけたのかな・・・
目を開けようとしたが、痛くて開けられなかった。
マジポンはここにいるのかな・・・・
なんか、水に浮いているのではないようだった。
どうやら、自分は岩の上にあおむけに転がっている
ようだった。でも、波のような音がしたり
している。それから、日があまり照っていない
ような感じもした。目を瞑っていてもわかる。
とりあえず、少しだけ目を開けてみることにした。
・・・・・・???(@@)???・・
周りが岩ばっかりだったのが少し見えた。
すぐにまた目を瞑る。しかし、水の気配もした。
頭上、壁などまで岩だったような感じがした。
頭上まで岩ということは・・外ではない・・・?
・・・それにしてもやっぱり体が痛い・・・
なんでこんなところに・・・・
もうちょっと休憩しようか・・
ペッチャはすぐまた寝た。
・・・・・・・・・・・・・・
また、何時間が経っていた・・・・・
冷たい・・・寒い・・・
ペッチャはまた目をさました。
体がものすごく冷たい・・というよりなんだか
水に・・浮かんでる?さっきに比べて・・・・・
体があまり痛くない。痛むことは痛むけど。
ペッチャはパッチリと瞑っていた目を開いた。
・・・やはり、岩が見える・・・
ちょっと起き上がってみようかなぁ・・・
グキキキキ・・・体中を激痛が走った。
かなりひどく体をブツけていたようだ。
でも・・マジポンは?
痛みをこらえて立ち上がり周囲を見渡した。
洞窟のような感じの場所だった。ちょうど
自分は岩と岩の間の池のような所に
浮かんでいたみたい。なんでここは洞窟のわりには
明るいんだろう・・・左上から光が来ている。
左上を見ると、天井に水晶の塊があった。
この水晶が光を発しているみたい。
この穴は丸っぽい形をしていて半径はだいたい
10bぐらいだった。右側には通路があるみたいだ。
ここにはマジポンはいない・・・か・・・
とりあえず、あの通路にところにいってみよう・・
・・・バタッ!
ペッチャは5、6歩あるくとすぐ倒れてしまった。
右足が・・・・くじいてしまったのかな・・・
このままだと・・もし、この近くにだれもいなかったら・・・
それに、出口を見つけないと、飢え死にしちゃう・・・
「・・・・くっ・・・・!?」
ペッチャは痛みをこらえて通路の方へ行った。
通路の先を進んでいった。
「あれ・・・?」
その先はさらに2つの分かれ道になっていた。
「左か・・・右か・・」
まあ・・とりあえず左だぁ!
生き物は、こういう時は左を選んでしまうという
ことが多い。ペッチャも左を選んだ。
しかし・・・その先は行き止まりだった・・・
「今度は右かぁ・・」
ペッチャは分かれ道まで戻って今度は右へ曲がった。
「う・・・うぅぅぅ・・・」
バタッ!
ペッチャはまた転んでしまった。
「どうしよう・・・ぐ・・・う・・・」
ペッチャはなんとか起き上がった。
「・・・・うう・・・ありゃ?」
奥の方からなんだか暖かい空気と、水の音が
流れ込んできた。
「なにがあるんだろう・・・ああっ!」
バタッ!
「痛い・・・骨までは折れて無いと思うけど・・・
ともかく、暖かいところまでは行かなくちゃ・・・」
ペッチャは起き上がろうとした。
「だめ・・・もう・・立てない・・・・でも・・・・」
バタバタバタバタバタ・・・
仕方ないのでペッチャは手で匍匐前進することにした。
そして、さっきいた半径10bぐらいの場所の
数倍はある大きなところへ着いた。
「ここは・・・・!?」
かなり暖かい場所だった。そして、動物の鳴き声もした。
さらに、草や花が咲いている所もあった(木は無いが)。
「わあ・・・」
ペッチャは水の音がするところへいってみた。
「あぁ!川・・・?」
ペッチャは川を見つけた。手を川につっこんでみた。
「つめたっ!」
とても冷たい水だった。川には魚も泳いでいた。
しかし、右側の方からなんだか
暖かい空気が・・・右側へ行ってみる。
草の大きな葉っぱの合間から、湯気が見えてきた。
何と、小さな温泉があった。これが暖かい空気を
運んでいるようだ。
ヒュウ・・・・・
目の前を何かが飛んでいった・・・。
「あっ!鳥・・・?」
鳥の種類は分からないが、全身が青色で
翼は青色、しっぽが長くて嘴が黄色い鳥だった。
上を見上げると、他にも数羽も鳥が飛んでいた。
近くに、果物がなっているのを見つけた。
「おなかすいちゃったなぁ・・・パクッ!」
ペッチャが果物を噛んだ瞬間、あることが
頭にひらめいた。毒・・・
毒があったら・・まぁ、毒がありそうな植物
じゃないし、なにか食べないと餓死してしまう。
だいいち、もう噛んでしまったあとだからしょうがない。
「もぐもぐもぐ・・・・美味しいなぁ・・・」
りんごのような味のした植物だった。
「これからどうするかなぁ・・・」
近くに、さっき来た通路とは違う通路があった。
ここから、この洞窟の奥へ行けるのかぁ・・・
でも、はいつくばって移動するのは疲れるし、
立って歩いたら右足がすごく痛むし・・・
ちょっと温泉の近くで休もう・・・
ペッチャは温泉のところまで引き返した。
「はあ・・・包帯になりそうなものもないし・・・
ねんざに効きそうな薬草なんて知らないし・・・」
ポチャン・・・
ペッチャは温泉につかった。
「もう少ししたら、洞窟の奥に行こう・・・」
温泉のそこにきらきら光るものが見えた。
「綺麗な石だ・・・」
ペッチャはその緑色に光る石をひろったりして
ヒマをつぶしていた。ひろった石は近くに岩の
上に置いておく・・・。しばらくして・・・
何時間が経ち、石も取り尽くした。さっき起きたばかりの
ペッチャは、また温泉の近くに寝てしまった。
<つづく>
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